大河ドラマ「龍馬伝」

龍馬伝 最終回「龍の魂」

見落としたり腑に落ちないと感じた回はあったが、全体を通して深く感動した龍馬伝だった。下にツイッターで書いたものをもってきているが、私は龍馬が何百年、何千年も人間の深いところに影響しているイエスや親鸞などの聖人と重なって仕方がなかった。イエ…

龍馬伝「雨の逃亡者」

多々忙しく、感想を書くのが遅くなってしまった。 タイトルの逃亡者は、クリスチャンであることが長崎奉行所にわかってしまったお元(蒼井優)である。ボロボロになって逃げるお元の姿は哀れで悲しい。今では到底想像もつかない宗教の自由もなかった時代を生…

龍馬伝 番外編 niftyニュースより=暗殺者“判明”…福山龍馬を亀治郎が斬る!(2010年10月27日(水)20時42分配信 スポニチ)

http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/sponichi-kfuln20101028006002/1.htm 龍馬を斬る男は市川亀治郎かぁ。これは絶対観なくっちゃ! 見応えがあるゾ

龍馬伝「いろは丸事件」「船中八策」

出演:福山雅治 上川隆也 要潤 及川光博 真木よう子 原田泰三 高橋克美 香川照之 「いろは丸事件」「船中八策書」とも、龍馬が、自分が邁進するべきことは何かを明確に見えて、それを的確に行動に露わしていく、人間、思想ともに『成熟』したことを具現した…

龍馬伝「霧島の誓い」

私の好みという基準でだが、龍馬伝は深くイイ回とナンダコリャ回の差が激しい。 この回はナンダコリャの回だった。龍馬(福山雅治)とお龍(真木よう子)は逆鉾の神話の地、霧島の頂上に登る。(この霊山は女人禁制の山なのだが、お龍は男装して登る。個人的…

龍馬伝「龍馬の妻」

薩摩藩邸に匿われて傷の療養をする龍馬(福山雅治)と介護のお龍(真木よう子ー回を追うごとに素敵になるお龍)。回復が進んできた頃、西郷吉之助から薩摩に行って温泉で養生をすすめられる。これを機に結婚する二人。 長崎で亀山社中に寄り、仲間たちの歓迎…

龍馬伝「寺田屋騒動]

遅ればせながら「寺田屋騒動」の感想を。 土佐勤王党の若者たちが消えて後では、今回の「寺田屋騒動」がもっともひきつけられた。龍馬(福山雅治)の生の苦痛、苦悩を目の当たりにしたからである。刀で切られた苦痛という意味ではなく、自分の信じるものにむ…

龍馬伝「薩長同盟ぜよ」

だんだん龍馬がテレビのなかやその辺を仕切っているヒューマニスト風赤い唇のおばさんレベルになってきたなぁ。とても残念だ。純粋で自由な魂で新生日本を願ってきた龍馬の真の成長とはどういうことだろう? なぜきちんと大きくしてあげないの? 自身の生命…

龍馬伝「侍、長次郎」

長次郎は、薩摩から軍艦と銃を買い受ける大仕事を粘り強く誠実にやってのけ、仲間からはもちろん薩長からも敬意をもたれて自信を身につけ、人間としても侍としても大きくなるのだが、軍艦の名義と使い方に長州からクレームが出、長州の言う通りにしなくては…

龍馬伝「亀山社中の大仕事」

龍馬(福山雅治)が孵化したばかりの蝶の羽のような傷つきやすい心と、疑念をこんなもんだと見過ごしにできない精神をもって、いろいろな人に、「これはなんぜよ?」「どうしてこうなるがぜよ?」とあたっていた若い時期を過ぎ、新しい自由で心優しい国にか…

龍馬伝「西郷はまだか」

龍馬:福山雅治 中岡慎太郎:上川隆也 桂小五郎:谷原章介 西郷吉之助:高橋克実 岩崎弥太郎:香川照之 お元:蒼井優長州と薩摩が手を結んで幕府を倒し新しい日本を誕生させるためには、犬猿の仲以上の険悪な間柄の長州と薩摩を結び付けなければならないと考…

龍馬伝「新天地、長崎」

唐突にブログを非公開にしたので、ひとりの友人から「何かあった?」と心配されてしまった。 ぜんぜん何もないっす。たまには非日常的なことが起きると面白いんですけどね。←退屈が続くとこんな顔になる・・・。そういえば、龍馬伝、二週見落としてしまった…

龍馬伝「愛の蛍」

タイトルの「愛の蛍」を具象した場面は涙なくしては観れなかった。 奥貫薫の富は、この場面だけでも本望ではなかったかと思うほど素晴らしかった。武市半平太の大森南朋の凛然とした男らしさは、攘夷に突き進む時よりもはるかにここであらわれていた。綺麗だ…

龍馬伝「池田屋に走れ」

タイトルの「池田屋に走れ」は、元土佐藩の勤王党員で、龍馬(福山雅治)たちと一緒に海軍の船を作っていた仲間(すごく好演だったのに名前を知らなくてすみません)が、いなくなり、龍馬が、彼が行ったとされる池田屋に向かって走るところからつけられたら…

龍馬伝「龍という女」

このドラマの重要な役割を担う新撰組(原田泰造・役名は不明=※近藤勇らしい)と龍馬の妻となるお龍(真木よう子)の登場の回。 そして先週に続いてひたすら岡田以蔵(佐藤健)と武市半平太(大森南朋)がかわいそうでならない回だった。 何より、これも先週…

龍馬伝「故郷の友よ」

昨日の龍馬伝では、武市半平太(大森南朋)にまつわる別れが描かれた。岩崎弥太郎(香川照之)との別れ、激烈な攘夷の思想をもとにともに闘った門弟たちとの別れ、半平太の心のうちにあった龍馬への想いを口にしての別れ、そして、どんなときも黙って清く自…

龍馬伝「収二郎 無念」

遅ればせながら、16日の龍馬伝の感想。藩に囚われていた収二郎(宮迫博之)、厳しい拷問の後についに切腹を命じられて死ぬ。この命令の出し方も醜怪な権力(近藤正臣)の気まぐれに過ぎない。藩や国の未来を真剣に思っての若者の行為は、虫けら以下にしか扱…

龍馬伝 第19回「攘夷決行」

攘夷に国や藩や自分たちの人生の夢を命がけで託していた土佐勤王党の若者たちが、悲劇の崖下に向かって滑り落ちていくその前夜ともいうべき回。武市半平太(大森南朋)の混乱と、土佐藩の役人に追われる収二郎(宮迫博之)の絶望、武市にどこにでも行けと突…

龍馬伝「海軍を作ろう!」

武市半平太(大森南朋)に命じられて、岡田以蔵(佐藤健)が勝麟太郎(武田鉄矢)を殺しに出かける。偽名を使って勝のそばに行った以蔵は、そこに大阪から来ていた龍馬(福山雅治)がいるのに驚き、あわてて顔を隠し作り声をして去ろうとするが、龍馬は気づ…

龍馬伝「怪物、容堂」

山内容堂(近藤正臣)の出現で、武市半平太(大森南朋)を代表する土佐の国を憂う若者たちに迫る残酷な運命をひしひしと実感する回。 龍馬(福山雅治)は勝(武田鉄矢)に同行して容堂と会うのだが、龍馬にして「怖い」と言わせる容堂の怪怪な存在感を近藤正…

龍馬伝「勝麟太郎」

朝廷の使い三条実美が武市半平太(大森南朋)の先導で江戸城に入り、幕府の党首徳川家茂を下座にして接見していた時期と前後して、龍馬(福山雅治)も江戸の北辰一刀流千葉道場に到着する。 千葉道場の師定吉(里見浩太郎)の娘さな(貫地谷しほり)と兄(渡…

龍馬伝 再放送「ふたりの京」

■岡田以蔵(佐藤健) 土佐勤王党といえば、真っ先に脳裏に浮かぶのは「人斬り以蔵」といわれた岡田以蔵だ。何十年も前になるが、たしかやはりNHK大河ドラマだったと思うのだけど、石橋蓮司が扮した「人切り以蔵」は強烈に印象に残っていて、土佐勤王党=岡田…

龍馬伝「お尋ね者龍馬」

いよいよ土佐を離れ、脱藩者として追われながらも、自分の道をまっしぐらに疾走する龍馬(福山雅治)の生き様が描かれる2部のはじまりである。沢村惣之丞(誤字?)(要潤)とともに脱藩した龍馬は、真っ直ぐに京には行かず、薩摩が製作する大きな船の様子を…

龍馬伝「さらば 土佐よ」番外編

前夜に書いた「さらば 土佐よ」の感想の中で書いているが、龍馬が脱藩した後、兄が朝食を食べながら、今後の自分たちのあり方について言葉を出す。 脱藩者は捕らわれれば死罪になるし、家族もただではすまないのが当時の現実なのだ。だから当然、龍馬の脱藩…

龍馬伝「さらば 土佐よ」

前回、岩崎弥太郎(香川照之)に「龍馬を殺せ」と毒を渡したのは後藤象二郎だった。 岩崎弥太郎は悩みに悩み、迷いに迷い、半ば朦朧となってまちなかを歩いていると、龍馬(福山雅治)が茶店で茶を飲んでいる。弥太郎はふらふらと龍馬の横に座る。龍馬が飲ん…

龍馬伝「暗殺指令」

うっかりして途中から観ることになってしまった。岩崎弥太郎(香川照之)の祝言の場面からである。まずは、「弥太郎さん、おめでとうでやんす」。いつも悲痛な目にあってばかりの弥太郎さんのるんるん姿、なにやらほっとしました。もっとも今回もラストでは…

昨日(3/14)の龍馬伝「土佐沸騰」

下士が上士にこうまで虐げられるか、という場面が何週かつづいていて、今週はその最たるところまできていた。弟をいたぶる上士を下士が憤激のあまり切り殺してしまうのだ。この場面、自分ならどうするだろうと考えた。上士にたてついては後が怖いから耐え忍…

龍馬伝 弥太郎の涙

弥太郎(香川照之)が下士であることで身に受ける不条理の数々が、これでもかこれでもかと描かれる。 今回は、水田の水を、庄屋が一人占めしてほかの田には水がいかないようにしてしまう。弥太郎の父(蟹江敬三)が談判に行くが、庄屋の用心棒のような男たち…

大河ドラマ「偽手形の旅」

夫が思いもよらない早さで旅立って一週間の夜、龍馬伝が放送されていた。ふと『そういえば今日は日曜日だ、龍馬伝の放送日だ』と思いテレビをつけたのだった。もう終わりに近かった。 どうやら、江戸に向かっているらしい龍馬とお付の侍らしい人と岩崎弥太郎…

龍馬伝 第一回「上士と下士〜希望のヒーロー」

観終わって、面白かったという余韻以上に、主人公に強い共感を覚え、『これは本物だ!』と惹き付けられた。 龍馬(福山雅治)の子供時代から青春期までの中で、身分制度の厳しさを描いている。 龍馬は代々の土佐藩の主の墓を守っている武士の父(児玉清)、…