龍馬伝「西郷はまだか」
龍馬:福山雅治 中岡慎太郎:上川隆也 桂小五郎:谷原章介 西郷吉之助:高橋克実 岩崎弥太郎:香川照之 お元:蒼井優
長州と薩摩が手を結んで幕府を倒し新しい日本を誕生させるためには、犬猿の仲以上の険悪な間柄の長州と薩摩を結び付けなければならないと考える龍馬、中岡慎太郎たちの苦闘を描いた回。
これまで観た龍馬の物語では、龍馬はもちろん、桂小五郎、西郷吉之助など出る人出る人みんな、非の打ちどころのない重厚さで困難を毅然として解決していった気がするが、この龍馬伝は以前も書いたが地を這う虫のように踏みつぶされそうになりながら、ボロクソになりながら、理想の成就を果たしていく。
そこに観るものを手に汗握らせ、頑張れ頑張れと応援させていく。・・・・・私などまさにそうした視聴者である。
上川隆也の登場でますます厚みも増し目が離せなくなった。
後藤象二郎の狡猾さや慶喜の世俗性などにも観るほうは目を白黒させてしまう。この流れで思うに、もし篤姫が出ていたらさぞかし悪女となっていただろう。
亀山社中の立ち上げの回でもあった。メンバーそれぞれが力量と持ち味を生かして理想に向かっている様子がよくわかった。