ドラマ・映画・舞台

遺留捜査「空のマッチ箱」

このドラマは最初の回から、好感をもって観ている。主人公の糸村(上川隆也)は、事件が起こると被害者が遺した遺留品を鑑定にかけたり分析したりして容疑者を探るという遺留捜査官である。他の捜査課の刑事たちから無視されたり煩わしがられたりする、いわ…

テレビ朝日 最後の晩餐

朝日新聞のドラマ紹介「試写室」で、佐藤浩市を、「普通の役者ではこうはいくまい」と絶賛してあったので、『普通でない役者ってなんだ?』と興味をそそられ観たのだが、成宮寛貴の演技こそ普通でないものを感じて感服した。特にラストのあの絶望感に崩れ折…

遺留捜査「母子手帳と裂けたおみくじ」

震災以後、さまざまに感じることあり、なかなかドラマを観ようという気持ちになれなかったのだが、先週から始まった上川隆也、貫地谷しほり、佐野史郎出演の「遺留捜査」を観始めた。上川隆也は、私がここ数年の間にたまたま観た作品の役は、善でも悪でも内…

日曜洋画劇場 松本清張SP「ゼロの焦点」

自分の作品を引き合いに出してはなんだけども、20年前にはじめて出版された「風のむらから さわこ」(挿絵:下の記事に登場のカキヤオリエちゃん 汐文社出版 絶版)という私が書いた本に、主人公の少女が戦地から帰還した父親の精神不安定を一身に受けつづけ…

SP・・・20年間に何人もトップがかわってもこの国は何もかわらなかった

20年間の刑期を終えて出所し、総理大臣の命を狙った男の最期のことば。 マッタクだ。

遺恨あり 小沢征悦考

小沢征悦をドラマでたまに観るようになった何年か前の頃、『この人は目が綺麗でいい顔立ちをしているのにぱっとしないなぁ』と思った。そしてなぜ人がちやほやするのかわからない、という思いをももっていた。なんと言うのか、役に対して茫洋とした印象なの…

遺恨あり

徳川幕府が倒れ明治に移行する狭間には、位の上だったものにも下だったものにも大変なドラマがそれぞれに起こっただろう。時代の変遷を受け入れられず自滅の道を辿った人々も多いのだろう。どんな小さな村でも旧体制を守ろうとするものと、新しい世を迎え入…

今日のてっぱん・・・立花さんは立花さんではなく花は橘の橘さんだった

あかりが窓辺に貼った楽譜に、「橘公一」と記名されているのにやっと気づき、立花さんは立花さんではなく花は橘の橘さんだとわかった。 橘さん、立花と書いていてすみませんでした。

日本アカデミー賞

今夜、授賞式の様子が放送されていた。私はどの映画も観ていないので、ただ受賞された人たちの様子を観るだけだったが、充分愉しかった。夫の介護があったから、ここ何年も映画も舞台も観に行くことはできなかったが、中学生になると同時に四国の田舎から東…

今日のてっぱん・・・あかりを、ありがとうございました

あかりの実の父親の立花さんが、帰京する前、おのみっちゃんにやってきた。 「おばあさんから、忘れ物がありますよ、と電話をいただいて来ました」と言う立花さん。 「え? 何を忘れたのですか?」無邪気に問うあかり。 「おのみちの豚玉をください」 「はい…

今日のてっぱん・・・ほんとのこと話さんでええんじゃろか?

あかりの実の父親が見つかった。著名な音楽家の立花さんだ。あかりはそんなことは露知らず、立花さんにトランペットを教えてもらって舞い上がっていた。 そのさなか、田中家には村上お父さんとお母さんと和尚さんのリュウエンさんが深刻な顔で集まっていた。…

相棒ー劇場版 2ーを観に行く

気分を晴らしたいこともあって、思い切って念願の相棒 劇場版?を観に行った。 キャストは水谷豊/及川光博/小西真奈美/小澤征悦/宇津井健/國村隼/益戸育江/岸部一徳 そしていつものメンバー。映画館に入ると大きなポスターが張ってあり、こどもの頃大好きな映…

新参者「赤い指」にまつわる感じたこと

新参者「赤い指」を観た。前のシリーズを観た時のような新鮮な感興はなかったが面白かった。ただ今回の加賀恭一郎はちょっとしゃべり過ぎ。真実がどうのこうのはしゃべらなくても、犯人側のうろたえる心象の背後に、一見茫洋としてみえる立つ姿で、あの男が…

相棒 シーズン9「顔のない男」

やっと始まった相棒シーズン9。今回のゲスト主役徳重聡が、自衛隊の訓練のような(自衛隊かどうかはわからない。SAT?)環境のなかで、複数の隊員と過酷な訓練らしいことを行っているところから1話ははじまる。訓練の仲間か部下かわからないが、一人の隊員…

SPEC「魔弾の射手!!」

今週はケイゾクの再放送に魅せられていて、このドラマはケイゾクのスタッフによる新作と知り期待して観たのだが、全体的にも細かい個々の面でも「ザンネン」というのが正直な感想である。ケイゾクと比較して云々するのはなんだけども、ケイゾクの場合、一人…

てっぱんとケイゾク

■てっぱん 今朝(6日)のてっぱんに、主人公が母親に反発してその場を去る後姿を見せるシーンがあった。いかにも肩肘張った腰をきゅうっきゅっと左右に振る歩き方を見て、何日か前に、主人公の祖母になるべっちゃが、主人公の吹くトランペットを聴いて家に…

新・警視庁9係「高層の死角」

ある建設会社の社員が、従業員が仕事を終え帰ったあと、ひとりで点検作業をしているうちにロープが切れて墜落死する。検視の結果事故死ということに。ここから9係の6人(渡瀬恒彦・井ノ原快彦・津田寛治・羽田美智子・吹越満・田口浩正)の活躍で、一転二転…

20世紀少年〜最終章 ぼくらの旗

人間の幸・不幸を決定する絶対的なものって、この映画で表現されている最も素朴な心の傷だというところで本当に共感を覚えた。 人間の殆どは、自分にとって最も深い傷を胸の底に沈めて、大人になるに従い傷の記憶を薄れさせていく。まるで、根源の傷を芯にし…

20世紀少年〜第2章〜最後の希望

痛烈、凄烈、哀烈な共感を覚えた。引きこもりを叩き起こされた感あり。

新・警視庁9係「歩く死体」

タイトルは「歩く死体」とおどろおどろしいが、人知れぬ純情のために死んだやくざな若者の哀しい話である。実際にこういう事件があったら、刑事たちは、この犯人と目された若者を、こいつはどんなに踏みつけてもいいとばかりに扱うに違いない。この世はその…

新・警視庁9係「殺しのルージュ」

刑事は二人組になって捜査活動をするようで、この9係では、渡瀬恒彦と井ノ原快彦、羽田美智子と津田寛治、吹越満と田口浩正が、それぞれ軽妙なやりとりをしながら事件に取り組むのだが、前にも書いたけどその軽妙なやりとりがオーバーというか奇抜なので観…

科捜研の女

沢口靖子の好演もあって、このドラマなかなか面白いんだけども、ちょっとミスキャストだなと感じたところがあった。 それからもうひとつ不可解に感じたのは、不動産業を営みながら裏で高利子の金貸しをやっていた男の描き方。殺人の現場で、陶器を粗雑に扱っ…

新・警視庁捜査一課9係「殺人DJ」

出演:渡瀬恒彦 井ノ原快彦 津田寛治 吹越満 羽田美智子 遠藤久美子・・・・・・。実はこのシリーズ、いつだったか時期は忘れたが、最初に再放送で観た時、「なんて観にくいドラマだ、疲れてしようがない」とかなり悪い印象をもった。とにかくこの9係の刑事…

新参者「共犯者」

このドラマは面白さにただ引き込まれて観ている。 阿部寛の化身ぶりの怪しさは人間をこえている。自分が目をつけた人物の深層にしのびこみ、その人物たちが自らを堀だしてしまうことをする化身だと最初から感じているのだが、回を追うごとにますます現実味を…

落としの金七事件簿

監督、キャストに期待をもって観始めたのだが、一人一人の演技は熱演であったに関わらず、平面的で罪と罰を包容した人間ドラマとして迫ってくるものがなく、とうとう退屈感に耐えられず途中で電源を切ってしまった。

臨場「濡れ衣〜ガラス片の中の真実」

妻や義理のこどもに暴力を振るっていた男が殺される。後ろから頭を殴られ倒れたところを背中から激しく何度も殴られたようだ。 容疑者と疑われたのは、男の妻と、妻の前の夫だった男で、この男は7年前に妻をかばってある男を殺し、服役していたのだが出所し…

臨場「カウントダウン〜タロが報せた死」

一人自宅のソファで死んだ老人(織本順吉)。検視官の倉石(内野聖陽)は市ノ瀬(渡辺大)に見立てをさせる。市ノ瀬は内臓疾患による孤独死と検視する。だが倉石は犬のタロ(カイくん)が水を飲んだりフードを食べられるようになっていたことから、単純な孤…

新参者「時間トリック・・・恋人の嘘」

殺された原田美枝子に関わる人たちの事件や出来事が毎週、一話完結という形で繰りひろげられていくのだが、今回は、原田芳雄扮する時計職人の寺田(原田芳雄)を核とした、ちょっとミステリーな極上の短編というべきドラマ。 たとえば、たまたま中腰になった…

警視庁失踪人捜査課「4年消えていた男」

今回は、友人とユニットを組んで音楽に打ち込んでいた男(速水もこみち)が、友人に裏切られて引きこもりになり、4年間を経た現在外に出ていなくなってしまい、沢村一樹はじめ警視庁失踪人捜査課のメンバーが探し出すという物語である。 ネット探索によって…

新参者「女の執念」

龍馬伝を観たのち「新参者」が放送になるわけなのだけど、ドラマのはしごは疲れるのでグズグズしているうちにはじまってしまっていた。観ると面白かったので来週こそ最初から観るゾと決心する。第一回目に原田美枝子が殺されて、阿部寛が犯人探しをするのだ…