臨場「濡れ衣〜ガラス片の中の真実」

妻や義理のこどもに暴力を振るっていた男が殺される。後ろから頭を殴られ倒れたところを背中から激しく何度も殴られたようだ。
容疑者と疑われたのは、男の妻と、妻の前の夫だった男で、この男は7年前に妻をかばってある男を殺し、服役していたのだが出所したばかりである。

警察は、出所した男が、元妻と自分のこどもを暴力から救うために殺したとみている。必死に、「自分はやっていない!」と訴える男。検視官の倉石(内野聖陽)も壁についた殴ったときの跡から見て、背の低い男だと洞察し、容疑をかけられた男は犯人ではないと言う。だが男が元殺人犯だったという事実の前に、刑事の疑念はなかなかとけない。

そして、男が働いている会社から、血のついた鉄材がみつかる。血液検査の結果、血は殺された男のものと一致する。決定的だと色めき立つ刑事たち。それでも倉石は、こいつではないという。血もぬぐわず、わざわざまた自分の仕事場に凶器を戻しておく犯人がいるかという。

結局、倉石の言うとおり、犯人は別にいたのだが、疑いをかけられた男のショックは大きい。「誰も自分を信じてはくれない」

この男と同じ思いの男がもう一人ちた。今回から検視官補助になった永嶋である。永嶋は、元不良(?)だった男で、刑事たちから、「カイシン(改心? 回心?)と呼ばれて信用されないのだ。やる気をなくしていく永嶋。・・・・・私はここはどうもよくわからない。元不良だったことって、そんなに世間から偏見をもたれるのか?・・・とひっかかるので、新人検視官補助には共感ができなかった。

仕事で一緒の仲間が、元殺人犯人となると、知ったときは、え?! と思うかもしれないが、不良だった、喧嘩ばかりしてた、と知ったぐらいで何か思うか? 

私は父と二人暮しだった高校生時代、エゴイストで人の痛みのわからない父親が嫌いでならなかったが、ほんんのわずかでもぐれることなく、ストレスでいっぱいでありながらも親孝行な優等生を通した。そのことがひどいコンプレックスで、親に反抗してぐれるクラスメートが立派に思えてならなかったぐらいである。(ウウ・・・ンン?
ちょっとズレたかな?)

ま、自分のことはともかく、新人の検視官補助が自分が白い目で見られることでいじいじしているのが、さっぱりなんでかわからなかったので、今回のドラマには入り込めなかったな。でも俳優には不満はなかった。