新・警視庁9係「殺しのルージュ」

刑事は二人組になって捜査活動をするようで、この9係では、渡瀬恒彦と井ノ原快彦、羽田美智子津田寛治吹越満田口浩正が、それぞれ軽妙なやりとりをしながら事件に取り組むのだが、前にも書いたけどその軽妙なやりとりがオーバーというか奇抜なので観ていると疲れてしょうがなかった。でもだんだん気にならなくなり、むしろ面白くなってきたのだが、面白くなった最大の理由は、ドラマはち密に丁寧に作られているからだった。


でも今回はちょっとモンクをつけたい。クリーニングやさんのビニールでは人は殺せないっすよ。あれはとても薄くて破れやすい。気を失うなどしていればともかく、いきなり顔にかぶせれば、暴れまくって抵抗するのは当然で、しかも画像で見えた理解では被害者は両手で抵抗していたし、あの長い爪をひとかきすれば破けるはずだ。またあのビニールで首に跡をつけないで窒息させるのも無理でしょう。被害者は暴れているのだから、どうしたって巻いたビニールを強く引っ張り当然跡はつくでしょう。

私はサスペンス物、推理物がこうした安易なボロを出した作りになるのに我慢ができない。興ざめである。テレビドラマはこんなもんだという作りにしていてはテレビドラマの未来はなくなるよ。