警視庁失踪人捜査課「4年消えていた男」

今回は、友人とユニットを組んで音楽に打ち込んでいた男(速水もこみち)が、友人に裏切られて引きこもりになり、4年間を経た現在外に出ていなくなってしまい、沢村一樹はじめ警視庁失踪人捜査課のメンバーが探し出すという物語である。
ネット探索によって、引きこもった速水の暗い屈折感とわずかな希望が見え、沢村一樹たちメンバーは、ある種の共感とともに、彼が犯罪に巻き込まれないことを祈りながら必死に探すのだ。
この経緯と捜査人たちの動きが、大きな藪がざわめくような臨場感をもたせて展開していき面白かった。

ラストは観客の殆どは速水の内ポケットから何が出てくるかわかったんじゃないかな。でもシラケルことはなく、速水ファンもほっとしたんだろうなと思った。元プロ野球選手だった捜査人の、速水たちに向けた「あきらめんなヨ、バ〜カ〜」がきいてましたね。