介護 その後

介護の後

高校時代からの親友と電話でちょっと長話しをした。彼女はお母様とご主人の介護を長く続けて、今は独り暮らしである。私も父と夫の介護を続けてきて今は独り。同じだ。 彼女が言った。「おばあちゃんと私の部屋に繋いでいたブザーを片づけたの。おばあちゃん…

介護ロボットの研究がすすんでいるらしいが

おはようございます。先ほど、介護ロボットのニュースを観て首をひねった。介護の必要な高齢者の手助けや排せつの世話をするロボットの研究だそうだが、この研究膨大な費用がかかるしょ。そのお金を介護に携わる人たちへの収入、技術や心構えの教育に使って…

病院で知り合った人とばったり

kaze_twitwi なかむら 子湖 ←ただ、「私たちが悪かった、すみませんでした」と泣いて止めてくださった看護師さんを振り切って、無理に退院したのは正解だったと信じている。だが総括的に、私の介護は夫にとって幸せだったか、そのことは信じられない。・・・…

ネットのニュースより=介護従事者の8割が“政治不信”−淑徳大・結城准教授ら 2010年10月13日(水)18時38分配信 医療介護CBニュース

http://news.nifty.com/cs/domestic/societydetail/cb-20101013-30205/1.htm

安心老後に出ていた質問に書いた応援コメント

安心老後というブログ(http://ansinrougo.jp/member/)に介護に関する質問のコーナーがあります。そこに書かれた質問のひとつが、自分と重なると感じるものがあり下のようなコメントを書きました。ここに転載しようと思ったのは、こうしてコメントとして書…

亡き人を案ずる私が 亡き人から案ぜられている

夫がまだ胃ろうをつけていない頃、気の向くまま車の走るままに、県内の寺を訪ねました。訪ねたといっても、ただ境内に入らせてもらい、二人で本堂の前で手を合わせただけでした。特に宗派に拘らず、真宗の寺であったり真言宗の寺であったりしました。私はそ…

猛暑が続くのはこたえるけれど・・・

エアコンを使わない身にはこの烈しい暑さ続きはこたえるが、さりとて、涼しくなってやがて寒くなって冬がやってくることを想像すると、このまま暑くていいや、と思ったりする。冬がくると、夫が、他界した時に味わっただろう苦痛を再びその身に受けるのでは…

夫が他界して今日で三ヶ月

夫が他界して今日で三ヶ月だ。何事もなく流れていくように日を送っているが、心のありように陰りができているのを自覚している。自分がひどく険しい目つきになっているのだろうな、という感じ。たとえば、まちのどこかで後ろから誰かに声をかけられたとする…

紫陽花

昨年の夏の盛りに、家の紫陽花の枝を切って、西側の庭に九本の挿し木をした。 暑さがつづいていた頃だったし、犬が闊歩している庭で花に適した土ではないことがわかっていたので、根付くことはないだろうと思っていた。 それでも、夫に、「来年はこれまで雑…

線香

■19日に町内のあるご夫妻が夫に線香をたむけに来てくださった このご夫妻には、自動車の車検や修理にお世話になっているだけではなく、プライベートにも本当に力になっていただいている。私たちがこの町で生きてきた上で、お二人の存在はかけがえのないもの…

食事会

夫の供養の気持ちをこめて、近隣の六人の方々をお招きして食事会。 食事会を開こうと思ったのは、地域の一部の方が、私と夫の暮らしが一般的でないと思われていたようで、夫の死をきっかけに不愉快な噂を囁いておられるらしいと感じることがあってその誤解を…

香典

夫の死から今日で一ヶ月です。私たちの地域では、誰かが亡くなると、一世帯1000円の香典を各班長が集めます。これは香典返しをしない取り決めとなっています。 私は夫が他界した後、班長さんに、「葬儀は地域でせず、古河駅近くの葬儀場で家族だけで行います…

ガソリンスタンドにて

ガソリンを入れるときは近くにできたセルフのスタンドに行くと決めているのだが、オイルの交換時期が大分過ぎているので、それをやってもらえる隣市の別のスタンドに行った。 事務所でコーヒーをいただきながら待っていると、そこの奥さんが「ここのところ寒…

死の前日

毎日何度も思い出すことがある。 死の前日、「また明日来ますね」と言って帰りかけたとき、夫がじいっと私の顔をみた。何か言いた気であった。 またベッドに寄って「なあに?」と訊いたがはっきりとした言葉にはならなかった。 「早くなおって、家に帰ろうね…

過ぎ行こうとしている2010年の1月

2010年の1月が過ぎていこうとしている。夫を狡猾に拉致してそのまま永遠に消えていくつもりだ。1月を行かせてはいけない。拉致されたものを取り戻すことができなくなる。こんな焦りめいた気持ちでいる一方で、ある旅をしたい、という気持ちがおきてきている。…

死因

夫の死の日からまもなく二十日になろうとしている。ずうっと夫の死を考えていた。考えたくてそうしていたのではなく、自然に五臓六腑が”あの死”に向くのだった。 日毎に鋭利になっていく私の神経は、夫のあの惨めなかわいそうな死の姿の意味と結果をさぐろう…

その後

■おがえり 夫がいる時、外出する用事のある時、家で留守番してもらうのは立てないのに立とうとして転倒したり、ベッドから落ちるなどの心配があって、たいてい一緒に行った。それでも手紙をポストに入れるだけなどの用事の時は私一人で行くこともあった。 そ…