風の通信

久々の更新

しばらくぶりにここを開いたら、なんか荒れてるなぁ、という雰囲気。たまには書かなきゃ。

Dくんの達観

先週の水曜日にお見舞いに行ったおり、看護師さんが、「Dさんは以前はどんなでしたか」と私に訊かれた。 私は、「どんなと言いますと?」と問い返した。 すると看護師さんは、「病院では寡黙であまり話をされないので、どんなことが好きだったとか、ちょっ…

継母と私

継母のたったひとりの身寄りだった弟さんが亡くなった。 私からは義理の叔父さんになるのだけど、私は殆どおじさんと呼ばなかった。ただ昨年の夏、継母の家で最後に会った時、「おじさんの好きなお酒をお土産にもってきました」とお酒を差し出したら、「人か…

いまだに迷い子の私だけども迷わないことがある

吉本隆明の本を読みなおしていると、彼の清明さにものすごく癒される感があって、『こういう人と同じ地平にいたんだ、よかったなぁ』としみじみ思ったりするんだけど、そのくせ、自分の迷い子ぶりを思い知らされてしょぼんとするものもある。 でもそんなすぐ…

眠いなぁ・・・・・

異常に眠い。死にたいくらい眠い。 何かから、おそらく現実の全部から、逃げたい、いや、現実のなかで生きあぐねている自分を消し去りたいのだろう。ふぅ、ほんとに眠い・・・・・・・・・・・・・・・・・。

深まるばかりの癒えぬ傷

ネットの記事で、俳優の菅原文太さんが、ご自身が仙台出身で震災の傷を深く抱いておられ、そのために出演の決っていた映画の降板や他の俳優としての仕事を断っておられると知った。 文太さんは俳優活動をはじめられたご子息を亡くされる悲しみも抱いておられ…

餓死

最近餓死ということを身近に考えることが多い。二、三日前に60代のご両親と30代の息子さんが餓死されたというニュースがあって、なおのこと自分にあてて思うようになった。 餓死は、本当に食べる物がなくなっただけではそうならない気がする。食べる物がなく…

カーナビエレジー

警戒区域に入るには絶対カーナビが必要。地図を見ればわかるけれど、山や田の広がるなかに目ぼしい何かは殆どない。それで昨年、A団体さんの隊員として黄色いリボンで警戒区域に入る時カーナビをつけた。カーナビはものすごおおおおおおおく役に立ってくれ…

春よ

外はうっすらと粉雪がつもっています。 天気予報通り、また寒さがもどってきたんですね。 でも2月も中旬の寒さは、春がそこまで来ているような、なにか祈りのようなほのかな希望を感じます。 春よ、どこよりも先に、福島に行ってあげてね。寂しいままひもじ…

得難い友の死

かじゅこさんはよく「サカチュウ」の話をした。サカチュウの博学ぶり、社会観、人間観の深い洞察性、世事に妥協しない生き方、そして何より、音楽や絵画を愛する、しかも飄々とした人間性。 24年前に都心を離れて一人猫たちを救い守りながら山で暮らすかじゅ…

寒いですね。思うことは・・・

置き去りの犬たち猫たち・・・・・・どんなに寒かろう、おなか空いただろう、辛かろう、寂しかろう・・・・・・・・・。

最も仄かな光にこそ、あらゆる希望は・・・=姜尚中著:「あなたは誰? 私はここにいる」

「最も仄かな光にこそ、あらゆる希望は依拠しているのであり、最もゆたかな希望さえも、そのかすかな光からしか成りきたらない」。(第一章 / 第五章)

すぐ70歳

nn_kawagisiマオ アキラ(ツイッターより転載) すぐ70歳。特別な大台にのるた気がする。そのせいか妙に感傷的になって、昨夜山梨でやはり捨てられる猫を守ってきた画家のかじゅこさんに自分の人生をぼやいた。すると彼女はこう言うんだ。「大変な人生だった…

小さな犬小屋

昨年の12月27日のことである。その日は黄色いリボンの最後の日であった。 待ち合わせ場所で、突然一人で行くようにと同行者に告げられ、私は黙々と指示された場所に向かった。この信号の表示を目指しこのGSが目的の場所捕獲器を仕掛けるのが役目(だがかか…

犬猫救済の輪さんの存在感

昨日のことである。当ブログのアクセスがやけに多い。ドラマの感想を書いていた頃は割合たくさんの方がアクセスしてくださっていたが、テレビを置かなくなって以後ドラマを観ないから感想も書けないでいたら、アクセスがどどどどっと減少していたのに、昨日…

警戒区域に行く理由

友人が再度訊ねた。「警戒区域に行くその熱意のもとはなに?」 決ってるじゃない、置き去りにされ飢えて寂しさの極致にいるだろう猫や犬にせめて餌を運びたい、それだけよ。そのほかのどんな理由がある? あるならこちらが訊きたいもんだ。 A団体さんに同行…

ダウンダウン

脇腹にひびがいったあと、吐き気と胃痛がじわじわとやってきた。一応熱をはかってみたら7度8分。やれやれしんどいな。なにやかやと無理な事態に自分でもっていってるのでそのストレスが大きいのだろう。・・・何も考えず成り行きにまかせようと思う。

警戒区域の動物たちに思いを寄せつつ新しい年を迎える

明けましておめでとうございます。 私としては正直おめでたい気持ちは起きない。昨年アニマルエイドさんに同行をさせてもらって警戒区域に入り、飼い主、政府、自治体に置き去りにされ、どんなに飢えと乾きと寂しさに苦しみ、飼い主、人を待っただろう犬たち…

もうすぐ今年が終わる=幸せな日は一日もなかった

例年だと新しい年が向こうからこっちにやってくる、という感覚だが、今年はこっちが新しい年に逃げ込もうとしている感じがする。 震災以後、置き去りにされた生き物のむごさが辛く、幸せな日は一日もなかった。そんな年から逃げたいのだ。

クリスマスイブの双葉町=無能と言う才能

前夜寒波襲来を受けた福島は晴れていた。ラジオの天気予報の流れでは、警戒区域内に入るのが禁止になるくらいの悪天候になるか、と心配していたのだが、その点は奇跡のような快晴であった。でも風冷たく空気はからからに乾き、放浪を余儀なくされている犬や…

どうしたらいい? 置き去りの猫や犬たち

夕方になると冷気の鋭さが違ってくる寒くて寒くてたまらなくなる本格的冬がもう足一歩まで迫っている どうしたらいい? 置き去りの猫や犬たち信号もつかないほんとに真っ暗な冬の夜 どんなふうにして耐えるのだろう 頭の芯がしんしんと痛いよ どうしたらいい…

良い日

頑張っても頑張っても、死にたいほど頑張っても、良い日はこない。世界のどこに良いことがある? 私のばあいはこれでいいのだけれども・・・・・・。

追悼

11月9日の早朝に救急車で病院に行かれたお隣のおばあさまが、意識不明のまま今日亡くなられた。 捨てられる犬猫のことで、この方には随分辛い思いがあった。一時期は顔を合わすのも恐れる気持ちがあった。だが私なりに必死にこめた誠意をわかって下さるよう…

JCI 社団法人 下妻青年会議所 主催「討議タックル〜おしゃべりでまちづくり〜」で犬猫問題について要望を発言する

下妻青年会議所から表題のイベントのお知らせが届いた。 『(略)なかなか声をあげる機会の少ない市民の皆様が、「まちづくり」に対し気軽に参加できる場を提供し、世代、職業、地位などに関係なく同じ目線で話し合います。その声を町の政策に反映させていこ…

生米を食べて・・・

nn_kawagisiマオ アキラ 2)私はこの文を読んで大泣きした。そして今、厳寒を迎える今取り残され、民間人は警戒区域に入れば逮捕と餌やりを禁止され飢えに苦しむ猫が、生米を食べガリガリに痩せて生きている、というある愛護団体さんのブログを拝見し、大泣…

秋雨

9月に餌場から連れてきたミーコ。雨が強く降る夜中じゅう、泣いて泣いて。餌場の仲間を心配し会いたがっているのかなぁ・・・。存在の意味においてこの世に弱いものなどいない。でも人間の作った制度の中に、主張も出来ず、望みは無視され、欺瞞の花園の毒に…

今さらですが、動物関係における自己紹介

心配症で一度気になりだすと落ち着かなくなる私、動物関連の問題が起きると、あれこれ差し出がましいこともブログやツイッターに書くので、どこかの団体で活動してるのかな? と思われるらしく、複数の方からメールで問われた。 いいえ、どこの団体にも属し…

大江健三郎 著「自分の木」の下で

図書館で大江健三郎さんの”「自分の木」の下で”を借りてきた。読み始めてすぐに、「あ、大江健三郎が少しわかってきた」と思った。私は大江さんの出身の町に近い小さな村(今は市)の出身で、大江さんのことは単なる読者という以外の関心をもっていた。でも…

ふるさとに戻りたかった伊良部・・・niftyニュスより

http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/jcast-102960/1.htm この記事によると、ふるさと日本で、野球にかかわる仕事につきたかったようだが関係者から敬遠され叶わなかった、ということである。自殺の理由がこうしたことであったのかどうかはわか…

祈る

ここのところずうっと心を占めている友人のDさんが病院を転院されたとお兄さんから連絡がある。 半年に及ぶ治療のあとの転院である。 私は善き前進だと喜ぶ。ともだちとしての祈りは不安や寂しさにともに埋没するのではなく、光をみることだと信じるから。 …