天地人
やっぱりどうも甘さが気になってもうひとつ身が入らなかった。これまで千姫を救うといえば家康の家臣の坂崎なにがしが定説になっていたので、幸村が井戸に隠して兼継が助けるという展開はユニークだけどメルヘンでしかないなぁ。それもすこぶる質の悪いメル…
一時期熱心に観ていた大河ドラマだが、天地人は最初に俳優の年齢と役年齢のバランスがあまりにひどく感じてしらけてしまい、また時折のぞくと、上杉に対立するものは一から十までワルモノになっているのでそれにもしらけてしまい、遠ざかったままだったが、1…
景虎(玉山鉄二)と華姫(相武紗希)の最期。その前には一人息子を人質のために景勝の元に向わせている途中殺されており、戦国時代とはいえ、本当に気の毒な悲劇の人たちである。美しく清潔な二人であるからこそ、哀しさが滲んでいたと思う。 ただ、仙桃院の…
上杉の将来を賭けて必死で武田との同盟に持ち込もうとする兼続の奮闘を描いた回。 このおセンチさにはどうしてもついていけない。誰の言葉でしたっけ、獅子の勇気と狐のような狡猾を持たなくては真の武将にはなれないって。 さしづめこの言葉を借りれば、謙…
22日に観れなかった天地人を28日に再放送で観た。 周りから愚鈍とみられていて己もそれを知っている景勝(北村一輝)が、必死で真実の義の道を探ろうと苦しむ姿と、その殿を信じ命がけで守ろうとする兼続(妻夫木聡)の行動を描いていた。ドラマの作りは古臭…
心清く真っ直ぐに生きる人間ほど、邪心強い人間のささやきに弱いということがある。その典型的な人物・上杉景虎の悲しみと憤怒を、玉山鉄二はよく演じていた。美しく凛々しいだけにその哀しさが光る。 ※熱が7度6分からどうしても下がらず参っている。身体も…
若者たちそれぞれが、なに疑うことなく無邪気で楽しかった時代は過ぎ、二度とその日には戻れない、大人になる入り口。景勝(北村一輝)、景虎(玉山鉄二)ともに互いを疑ったり悪く思ったりするところはなく、純朴で品性正しき若者であったのに、景勝側では…
凄い死でしたね。阿部寛の渾身の演技、圧倒的な迫力。息をとめて見つめていました。 命が口からすうっと抜けていく音がしたでしょ。あの瞬間、『この人、凄い俳優だ』と思いました。 二三年前の大河ドラマで、山内一豊の家来の武田鉄也が、戦場で死ぬとき、…
謙信(阿部寛)と兼続(妻夫木聡)の精神性の高さを知らしめる回のようだったが、あまりに思わせぶりな描き方で退屈でならず最後まで観ることができなかった。 吉川晃司の信長には期待しているんだけど・・・・・こうした人物を演じるには、そのキャストなり…
上杉は北条や信長への牽制など重要な局面を迎えていたが、兼続(妻夫木聡)はひたすら寺での蟄居生活である。そんな中、母(田中美佐子)が危篤という知らせが。兼続は、まるで強迫観念に縛られているように、「行かない」と言うが、和尚(加藤武)に一喝さ…
兼続(妻夫木聡)が待ちに待った初陣は苦いものとなった。敵のひとりと切りあい、いざ、切ろうとしたが、その敵が少年で、母からもらった髪の毛と櫛を握り締め、「切らないでくれ」と命乞いをし、切れなかった。後、その少年が切られて骸をなっているのを知…
妻夫木聡が信長(吉川晃司)を謙信(阿部寛)の使者として訪ねる回。信長の城には謎の女性長澤まさみもいて、信長の怒りをかった妻夫木の命を助ける。助けたのは、若き日の石田三成(小栗旬)。 俳優たちはそれぞれ特徴が出てよかったのだが、この回を観て一…
大河ドラマは登場人物の若い頃から死ぬまでの長い期間を描いていくことが多い。だから、出演者は、実際の年齢よりずうっと若い頃から、老齢までを演じなくてはならない。そこで生じるのが、ギャップというやつ。実際の年齢より上になっていく場合は、その役…
先週までの可憐な幼年期だった与六は少年期を迎えて名も変わりどこまでも明るく清々しい。この兼続を妻夫木聡は曇りなく演じている。 今週から新たな主要人物お船(常盤貴子)が登場。お船は直江の姫で兼続のいとこである。登場してすぐに、景勝(北村一輝)…
■天地人 泣き虫与六 強制的に喜平次(後の上杉景勝=北村一輝)が修業する寺に小姓として行かされた与六(後の直江兼続=妻夫木聡)は、なかなかその現実を受け入れられない。受け入れられないということは、喜平次に対して敬意も親しみももてないということ…
■天地人 五歳の家臣【NHK大河ドラマ】 主要キャスト 妻夫木聡:直江兼続(上杉謙信の甥で養子の上杉景勝の家臣である。知勇兼備の名将と後世まで名高い) 北村一輝:上杉景勝。上杉謙信の姉のこどもで、謙信の養子となる。 阿部寛:上杉謙信 高島礼子:謙信…