夫の容態とミルの変事

夫の容態はあまりよくない。吐血して救急入院してから10日を過ぎたが、まだ熱が続いているのだ。7度8分前後の熱だが、最近の夫の平熱は5度8分前後だったので高熱といっていい高さだ。一昨年から誤嚥性肺炎を繰り返して、抗生剤を多く使っているのでその影響ではないかと心配がつのる。薬が効かないのは本当に怖い。本人の苦痛がいつまでも続くということでもあるのだ。


それやこれや何かと心労を感じている中、猫のミルが食事を摂らずどうも呼吸が荒い、ということに気がついた。つらいなぁ・・・。うちは家の周りにネットをはって、猫たちを敷地外に出ないように心がけているのだが、ある程度大きくなっている時に森で見つけ、避妊手術をした折に家に入れる猫たちは、外での暮らしが普通になっているので、なんとかかんとか出口を見つけて外に出る。私や夫が玄関のドアを開けるのをひたすら待っていて、ドアが開いた瞬間隠れていたところから飛び出てしまうこともある。


それらの行動はひとつもわるいことではない。猫として当然のことなのだ。飼い主のすきをついて猫としての習性をまっとうするなんざァ、天晴れ、天晴れ、天晴れしごくである。
猫を外に出せなくなってきた世相にする人間こそ、ナサケナイ限りなのである。そして外に出ている猫が、人間にメイワクなるものをかけるので、殺してもいいのだ、遠くにおっぱらっていいのだ、とする人間がかける自然界へのメイワクこそ、問題なのである。ーーーこうした事象の根底には、”捨てる人が多い日本社会”があるのだ。


と、考え感じる私は、ミルの変事が哀れでならない。またか・・・と悲しくてならない。
昨日、夫のつきそいを抜けてミルを動物病院に連れていったのだが、肺が真っ白になって水もたまっており、身体に人為的な何かが加えられたのではないか、と考えられると告げられたのだ。そして、ある人がミルらしい猫にある行為をしたのを見たという人がいるのだ。


・・・だが人の言葉はその人の思い込みにしか過ぎず、実際は真実とずれていることはよくあることだ。聞かなかったことにすると心に決める。それに、もし、治療を適正に行うためにも本当のことを知りたいという気持ちで訊こうとしても、私の性格からすれば咎め立てのニュアンスは出てくるだろう。そうすれば問題はこじれその人の憎しみを受けるだけだ。ミルのためになることなど空に漂う塵ほどにもないだろう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事を送信して誤字や脱字がないか見直していたら、星マークにクリックの矢印が留まっていたらしく、気がついたら★マークが表示されていた。(?)以前にも、星マークの意味がわからず、これはなんだ?とクリックしたら、私のIDマークがついてアリャと思ったことがあったっけ。・・・内容の強調ということで、ま、いいか。