臨場 1話「鉢植えの女」

原作:横山秀夫
監督:橋本一

警視庁鑑識課の検視官の倉石義男(内野聖陽)が主人公。彼を尊敬する検視補佐官(?)が松下由樹、倉石に反発をする若き検視官が渡辺大。倉石のしばしば捜査にまで入り込んでくる態度を敵視する捜査一課管理管の立原真澄(高嶋政伸)。倉石の組織の中の一匹狼的な体質と能力を認めようとする伊武雅刀。この五人がドラマの主要人物。


倉石は自宅菜園で野菜と花を育て、変死体に対して、「全部を拾ってやれ」を信念とする検視官だ。第一話のドラマでは、男女の薬物による死と、郷土史研究家の地下室での死の真相を、その検視の姿勢と洞察力で暴いていく。
この一話は、それぞれの性格や立場の紹介もかねているせいか、ことさら一人一人の特徴を際立たせて、それが物語りに移入できない壁になっていたが、検視官の科学性と、その根拠からひらめくものへの期待をもたせてくれて、来週が楽しみである。