相棒 レベル4〜 後編・薫最後の事件

いやぁ〜、面白かった〜! 亀山薫寺脇康文)のかっこよさ。好演。やっぱりシーズン7の始まりの物語の冒頭、荒地の道をジープで走る薫ちゃん、あのシーンに繋がったんですね。薫ちゃんが相棒を卒業と知った時に、あの場所に行くんだな、と感じました。
気風のいい素敵な妻の美和子さんも一緒で本当によかった。二人はまた何かで相棒に颯爽と登場してくれるでしょう。それを楽しみにします。


杉下右京さん(水谷豊)は勿論、米沢さん、伊丹、課長、それぞれの人たちとのそれぞれの別れの形、とてもよかったです。特に米沢さんとの別れは深いものがあってもらい泣き。(別に彼らは泣いていたわけではなかったけれど)。「命を助けられたんですから」と米沢さんが万感の思いをこめてお守りを渡す。ああいう演出と演技、大好きです。米沢さんて、こんな人だったんだぁ、という思いもして。
それから、ウイルスの入れ物が破裂した時、部屋にいた人が我先に部屋から逃れようとしたが、米沢さんが、「私たちは警官だ、ウイルスを自分たちごとここに封じ込めなければならない、外に出てはならない!」と懸命にドアを閉めて叫ぶのもすごかった。


それにしてもドラマのテーマと筋立ては怖かった。権力というのは、どんな小さなグループの中でも生じてくるわけだけど、自衛隊が重要な意味を持つ舞台となると尚更だ。リアリティを身近に感じたし、犯人の袴田(?)のニヒリズムもよくわかった。好演だったと思う。

ラスト近くに、薫ちゃんに、「向こうへ行き、子供たちに正義というものを教えたい」という意味のことを語らせていたけど、薫ちゃんにそれを言わせたのは正解だった。胸に素朴に入ってくる感覚があった。


右京さんが、花の里のおかみに、「亀山くんの前は、ぼくの相棒になった人は六人いたが、短くて一日、長くて一週間で黙っていなくなった」と言い、また薫ちゃんに、「本当にお世話になりました」と深々と礼をされたことにどう返していいかわからなかったと告げる場面の、独特のおかしみのユーモアセンス、醸す雰囲気に胸がじ〜んとなった。


予告編で田端智子さんが出ていたけど、次の相棒は彼女なのだろうか。私は大歓迎!