警戒区域に行く理由

友人が再度訊ねた。「警戒区域に行くその熱意のもとはなに?」


決ってるじゃない、置き去りにされ飢えて寂しさの極致にいるだろう猫や犬にせめて餌を運びたい、それだけよ。そのほかのどんな理由がある? あるならこちらが訊きたいもんだ。


A団体さんに同行させてもらってるのは、昨年の秋に、「車30台を連ねて100人で給餌に入ります」というツイートを見て、「100人とは大変だ!そんなに参加者はいるのだろうか、ようし、私もその一人になろう!100人で行けばたくさんの動物に餌をあげられる!」と即思った。それだけの気持ちで参加を申し込んだ。その時、A団体さんのほかに、別の団体さんと個人ボランティアの方に会い、皆さんの真剣な行動の姿に本当に胸打たれた。


そして暮れにまたA団体さんに同行させていただく機会を得て3回行った。なんでもいいからせめて餌をあげたい!その思いがふくらむばかりだったから。


猫を3匹引き取ったのも同じ思い。置き去りにされた長い期間の苦しみ寂しさが癒されせめてうちで長生きできますように、と。

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でも私ができるのはこれが限界かもしれない。今無性に辛くて悲しくて寂しくて自信がどんどんなくなって折れそうになっていく。自分がわずかに行動した結果への思いなど、人間への不信感や自分の無力感にかえていくだけだと全霊に感じるから。それだけ警戒区域の置き去りにされた動物たちの悲惨さ哀れさはひどいのです。