環境省が、「動物取扱業の適正化」について、パブリックコメント(国民の意見)を募集しています。ぜひ声を届けてください

現在、5年に1度の、動物愛護管理法(動物愛護法)の見直しが行われているのですが、そうした中、環境省が、「動物取扱業の適正化」について、パブリックコメント(国民の意見)を募集しています。
これは、5年に1度行われる法案改正の賛否を、国民一人一人が直接投票できるということなのです。

そうです。
動物愛護管理法を、真に動物たちの命を守り、動物たちが生きるに適正な環境を作る法律にするチャンス、ということなのです。
人間のための法律は沢山ありますが、動物を守ってくれるのはこの動物愛護管理法(動物愛護法)たったひとつしかありません。
わかっているだけで年間23万匹の犬猫の殺処分が行われているといいます。また飼い方の不備、虐待など、さまざまな問題がおこっています。
また、利益のためにむごたらしい繁殖や販売に流れていく動物取扱業の実態も問題になっているようです。
こうした今の日本の現実を知り、少しでも状況が改善されていくように、このルール改正に、多くの方の意識が向き、声を届けて頂きたいと切に願っています。

締め切りは8月27日、今日(22日)を入れて6日しか時間がありません。
どうか、まるで苦しむために生まれてきたような扱いを受け、一度も誰にも愛される機会ももてないまま死んでいく動物たちのために、光をともしてやってください。

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パブリックコメント(意見)を出すために必要なこと■
●送る方法は、メール、FAX、郵送
いずれの場合も
●件名として、”「動物取扱業の適正化について(案)」に関する意見”と書く
●意見の書き出し前に
・意見提出者名(法人・団体の場合は法人・団体名及び代表者名並びに本件 担当者氏名及び所属部署名)を記入
・住所を〒から記入
・連絡先電話番号、FAX番号、電子メールアドレスを明記

★メールで出す場合
・アドレス shizen-some@env.go.jp
・メールに直接書き、テキスト形式で送信。ファイル添付は不可。

★FAX
・番号 03-3508-9278

※番号はよくお確かめの上、お間違いのないようにお願いいたします。
※お手元のFAX機器で送信完了の旨をご確認下さい。

★郵送で送る場合
〒100-8975 東京都千代田区霞が関1−2−2
環境省自然環境局総務課動物愛護管理室 御中

※封筒の表に、“「動物取扱業の適正化について(案)」に関する意見在中"と書く
※提出の締め切りは、8月27日。郵送の場合、27日必着です。



■意見・要望の項目と書き方の例■
(1)深夜の生体展示の規制 を要望
昼夜を問わぬ、または長時間の展示において、とりわけ長い睡眠時間の必要な幼い犬猫は成長時に支障をきたします。夜8時以降の販売は禁止にしてください。
また、昼の展示も、3時間ごとに休憩を挟むなど、連続展示をひかえることを要望します。また、この件において、現状の動物取扱業の対象である哺乳類、鳥類、爬虫類までを対象とすることを要望します。

(2)移動販売 の禁止を要望
移動のストレスや騒音、また、病気の動物に対し適切な治療がなされていなかったりする例があります。仮に基準を決めたところで監視は難しいと思います。禁止を要望します。

(3)ネットの販売禁止と対面販売・対面説明・現物確認の義務化を要望
対象は物ではなく、命です。簡単にパソコンのボタンを押して、宅配便で届くなどの安易な扱いは異常なことだと思います。インターネットなどの対面をしない販売は全面禁止を要望します。


(4)犬猫オークション市場(せり市) 禁止の要望と最低でも守ってほしい意見
本来、禁止すべきことだと思います。「動物の愛護及び管理に関する法律の関係法令等」の2ページめ、基本原則 第二条に 「動物が命あるものであることにかんがみ、何人も、動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。」とありますが、オークションにかけることは、命あるものにかんがみという条文に著しく反した違法行為です。

しかし、現在において、「販売されている犬猫は、一定の割合でオークション市場での取引を経由している」ということが、案の3ページ目74行に書かれていましたから、どうしても急には廃止できないというのであれば、同ページ77行からの提案のように、最低でも「ペット関連業者が動物取扱業の登録業者であるかどうかの確認ができる仕組みや、市場の情報公開を義務付け、必ず、行政等に司法警察権を持たせて、監視し取り締まる仕組みを確立しなければならないと思います。


(5)犬猫幼齢動物を親等から引き離す日齢の要望
とりわけ犬では、早期に引き離した場合、成長後に、咬み癖や吠え癖等の問題行動を引き起こす可能性が高まるとされていますが、このことにより、保健所につれていかれ、殺処分される現状をつくっていると言えます。確かに、犬にも猫にも個体差はありますが、全ての幼い犬猫が社会化される日数を基準として頂きたい。7週程度ではまだ、社会化の不十分な個体もおります。最低でも8週未満を親から引き離さないようにすべきです。


(6)犬猫の繁殖制限措置
繁殖は母体に多大な負担をかけます。無理な繁殖により、歯や顎の溶けてしまった母犬も見られます。自主規制にまかせるという意見もあるようですが、自主規制程度では現状は変わらないと思います。最初の繁殖年齢の設定や、生涯における繁殖回数の制限は必須です。


(7)飼養施設の適正化の要望
現在数値規制がないことにより、動物が立ち上がることも困難なケージに押し込められているところもあります。法規制をつくって頂きたいです。犬猫だけでなく、うさぎなど、動物取扱業に入っているものについて皆、検討すべきと思います。


ほかに項目として、【動物取扱業の業種追加の検討】、【動物の死体火葬・埋葬業者】、【両生類・魚類販売業者】、【老犬・老猫ホーム】、【動物の愛護を目的とする団体】、【関連法令違反時の扱い(登録拒否等の再検討)】、【登録取消の運用の強化】などがあります。
この項目全部でなくてもいいのです。(1)〜(7)は特に重要ですが、各自がこれは要望したいと思う項目だけでもいいのです。
要望の内容の文も、例文通りではなく、各自の言葉、表現で書いていっていいのです。

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以上の意見・要望の例文は、↓のURLを参考にさせていただき、例文等多数転載させていただきました。こちらのサイトでは、より詳細に内容の説明がなされています。さまざま教えていただきました。ありがとうございました。
https://sites.google.com/site/1action4animals/public_comment
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=17981&hou_id=14069
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/news/5403/1312655493/
http://jbbs.livedoor.jp/news/5403/
http://nekonuko.ure.jp/pc/
http://kazurinn.jugem.jp/