プチに噛まれる

犬たちの食事は、大きなボールに入れた缶詰を混ぜたフードを、おたまで3杯から4杯すくってまわるのだが、数日前に、ボールの中に中身のある缶詰を入れたまま配っていた。

プチの番にきたとき、缶詰をプチにとられてしまい、あわてて取り戻そう手を出したら噛み付かれてしまった。利き手右の人差し指と中指を噛まれた。瞬間だったのだが、血がしたたるほどの傷になった。痛みも強かった。

『この子は、やっぱり噛み付く癖があって捨てられたのに違いないなぁ』
数年前に、しばらくの期間我が家のまわりをうろついていた。
オスのようだし、メスを追いかけているうちに遠くにきてしまい、迷ってるんだろうからそのうち帰るだろう、と思っていたのだが、近所の人から保健所を呼ぶという声が出始め、うちに無理やりつないで犬の家族の一匹になったのだった。

ところが、夫や誰かが頭をなぜようとすると噛み付くそぶりをみせる、信じられないほどの甲高い声で常にほえる、などがあって、我が家はまるでアクマに襲来されたかと落ち込むほどの混乱になった。

とにかく、愛情不足が考えられるからと、常にスキンシップを心がけ、散歩もほかの犬たちより長い時間行き、フードに混ぜる缶詰をほかの犬にナイショで多めに入れるなど、普段は到底できぬことを一生懸命続け、やがて落ち着くようになり、噛むそぶりもなくなったのだった。

だが場合によっては噛み付く癖は消えていなかった、あるいはここのところ食欲が落ちて体調がおもわしくないようなので、その苛立ちがあったのかもしれないなぁ、と様子を気をつけてみているところである。

もともとある程度の年齢であらわれた犬なので、高齢による症状なのかもしれない。
それにしても私でよかった、とほっとしている。ただ傷は結構深かったので、痛みもなかなかおあさまらず、見た目もひどい。また何をしても不便である。トホホホとはこういうこったィ。

プチ

うちに来た経緯は
http://www1.odn.ne.jp/~kaze2005/maomao_syoukai_puti.html