トキ哀れ & 獣医さんの野良猫感

■トキ哀れ
保護されまもなく放鳥されるはずだったトキ、ケージにテンが侵入し、11羽のうち9羽が命をおとしたという。トキたちどんなに恐ろしく苦しかっただろうと哀れでならない。

今日(11日)のTBSラジオでトキの死を語っていたが、視聴者の「テンには罪はない」という投稿が読み上げられていた。私も同じ思いをもった。テンを罠をしかけて捕獲するそうだが、どうぞ放してやってほしい。
ケージで保護されていたトキは逃げ場がなく殺されてしまったが、それはやはり保護した人間の側の不備であろう。責めているのではない。生き物の保護をするということがいかに難しいか、思わぬ不幸、不運に襲われることが多いかをいっているのだ。
このことは誰よりもトキを守っておられる方々がご存知で、テンを殺そうなど決して思っておられないだろう。
トキ保護の当事者の方々の悲しみに深く同情する。


■獣医さんの野良猫感
TBSラジオで「ペット相談」という放送がある。兵頭動物病院の兵頭先生が回答をされている。
昨日、野良猫に餌をやる問題を語られていた。
兵頭先生は、野良猫にえさをやる方の気持ちを思い遣る言葉であった。そのことにとても共感と敬意を覚えた。私の知る獣医さんの殆どは、野良猫に餌をやる人をよく思っていないと感じる発言をされるし、中には、まるで餌をやる人を憎んでいるかのような言葉を出す人もいる。
個人の意見として何を言ってもいいが、獣医としての影響を考えると、餌をやる人を悪いと決め付け、人々の憎しみまであおりかねない断定的な発言をする獣医を、浅はかだなぁと私は思い、かねがね残念に悲しく思っている。

だから、兵頭医師の発言には自然に敬意を感じたのだった。
そして兵頭先生は、「不妊手術をして野良のままにしておくのは仕方のないことだが、野良で生きるというのは本当に苦しいことが多いだろうし、短命だから、野良が年をとったら、家に入れて飼うようにするのが望ましい」という意味のことを言われた。このことも私は共感と敬意をもって聞いた。
本当にその通りで、私も老いた野良はできるだけ家に入れるようにしている。成長した多くの猫がいる家に成長した猫が入ってなれるのは困難だが、年老いている場合、入るほうも迎える方もすんなりと順応してくれることが多い。どうしても難しい場合もあるが。