臨場「餞〜はなむけ 届かなかった年賀状」

回が重なるごとに、内野聖陽松下由樹高嶋政伸伊武雅刀渡辺大が扮する人物それぞれの人間性が浮き彫りになってきて、そうした人間性を土台に物語が展開してくるので面白くなった。
今回はカレーばかりを食べている伊武雅刀の幼児期からの背景が、湖の底をのぞいているような透明さをもって描かれ、『カレーライスがこんな味わいの深い運命を潜めていたか』としみじみと観た。


このドラマ、そろそろ終わりのようだけど、多分最終回で倉石の人生・人間性の背景にあるものが描かれると思うので、それを観てからではないとこんなことを決め付けてはいけないと思うけれど、内野聖陽橋本一の「ゴンゾウ」が強烈だっただけに、最初から毎回、観終わるたびに物足りない気持ちがわいた。
できればゴンゾウをまたつくってほしい。キャストはあのままで。