面談 退院予定は6月中旬

昨日、主治医の先生、担当の看護師さん、入院前から何かとお世話になっている医療ソーシャルワーカーさん、何年も前から介護サービスの関係で力になっていただいているケアマネージャーさん、夫がディサービスとショートスティでお世話になってきた施設の職員さん、そして夫と私の面談が行われた。

夫の状態の経緯や現在の状態の報告、今後の生活のことなどについての討議がされた。
夫の状態は、誰からも「入院時と比べると見違えるようにしっかりしてきましたね」と言われるほどになっている。久しぶりにお会いしたケアマネージャーさんも施設の職員さんも、「ディケアを受けなくなって大分たつので、今日はどのようになられているか心配しながら来たのですが、顔色もよく、元気そうになれていてびっくりしました。よかったですねぇ」と言って下さった。

食事がうまく摂れず、誤嚥性肺炎を繰り返していた頃、これからの介護をどうしていったらいいのか途方にくれていた。入れ歯を嫌がってどうしても使わないので、食事は全面的にトロミ食にしていたが、味が気に入らないと一口も食べてくれなかったり、口中のケアを嫌がって自分で歯を磨こうとするのだが、うがいの水を飲んでしまい、それが肺炎を起こすなど、やることなすことがうまく運ばず、全てが介護人たる自分の至らなさのせいだと思いつめて、常に緊張し、強迫観念に押し潰されそうだった。


そういう中、前に入院してした病院から胃ろうを薦められたのだが、これをなかなか受け入れる気持ちになれず苦しかった。胃ろうに対する理解が偏っていたのだ、と今は思う。胃ろうの前にまだやれることがあるのではないか、と思う気持ちもあった。
だが要介護4の認知症の夫に栄養補給をするには胃ろうしか手がないという説明に思い切る。

この後、現在お世話になっている病院で、嚥下能力がどのくらいあるかを検査していただき、夫は食べ物を口にすると通常は肺への気道に入らないように閉じるふたが閉じず、口に入れたものが肺の方に入ってしまうことがわかった。そのことで、胃ろうの処置は必要なことだったのだと納得をすることが出来、ひとつの安堵を得たのだった。

それでもまだ、わずかのおやつ程度でも口から食べさせてあげるようにならないだろうか、という気持ちのおこる私はそれのリハビリをしてもらいたいと、転院を願い出たのだった。
転院の手続き等に時間がかかったのだが、前の病院の院長先生の篤いご協力もあり、4月末に現在の茨城県立医療大学付属病院に受け入れていただいたのだった。

胃ろうの処置も含め、全てがいい方向に進んでいるという実感があり、昨日の面談であらためて感謝の気持ちがあふれた。


あとは私の心身の調子を整えることが重要だと思う。
これについてもソーシャルワーカーの方が親身に相談にのってくださり、一歩踏み出せそうだ。