元時津風親方に懲役7年(6年のようですね。7年は私の聞き間違いでした)の判決

この事件はさまざまな”残酷性”が重なりながら見えて辛い。私はこの事件が報じられた時、亡くなった少年力士の絶望感、恐怖、苦痛などを思うとかわいそうでかわいそうでならず、報道で、元親方が自分は指示を出してない、と言ったと聞いた時など激しい憤りと、元親方への蔑視感がわき、ブログに『この親方は、一人の少年の命を奪っただけではなく、虐待をした若者三人の将来も奪った』という意味のことを書いた。
今でもこの気持ちは変わらず、7年の実刑というのは当然の判決だと思った。

ただ、別の思いもわく。
元親方がいまだに「自分は殴れという指示をしていない」と言うところに、元親方一人の問題ではない、相撲界の体質の”悪”をこの人が全て背負う結果になったのだろうなぁという、なんともいえない重い虚無感である。

そして、相撲界が露呈させたこうした”体質”は、どこにもあるということへの虚無感もある。
私は組織に属して働く、活動する、という能力がないので、たいてい一人の道を行くのだが、わずかに経験した職場、団体、ッサークル、グループで、こうした色合い、匂いがあったことを思い出す。


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悲しいけど、こうした罪をもっていない人間はいない。どこでもある。身体の命はとらないけれど、魂の命をよってたかってリンチしていく。そういうことをいくつも見たし受けたし無知と保身でそういう側にしれーっとしていたこともあった。

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