最後の砦&殺人ウイルス

■最後の砦
この放送の頃、夫の退院をめぐって騒動があり、私は疲労困憊であったが、相棒は観たのであった。
―――――――――――――
オートバイから女性を刃物で切る事件で、ある男性が任意聴取される最中死ぬ。任意であるに関わらず暴力的な取調べをしていた刑事は、取調べを監視する役割の刑事に自分の暴力は黙っているようにと圧し、また警察の上層部も、男の死は心臓発作で聴取には何の問題もなかったことにしようとする。

右京さん(水谷豊)と薫ちゃん(寺脇康文)は真相をすぐに察知するが、その捜査の最中、目の前で監視刑事が拳銃自殺をしてしまう。暴力的な取調べをしていた刑事もその場にいる。

苦悩するそれぞれ。・・・・・このそれぞれの姿の描き方がとてもいいのだ。説明をしない。演じる俳優としては説明する演技の方がやりやすく、説明をしない形で苦衷の深みを表すのは難しいだろうと思うのだが、この事件に関わった刑事たち一人一人がその人物らしい姿で耐えていて、それに感動を覚えた。
特に今回のシリーズの寺脇康文の存在感、真実味はすごい。


■殺人ウイルス
楽しみにしていたのだけど、夫が就床する前に排泄の失敗をし、介助をしている間に番組は進んでしまった。
―――――――――――――
どうもわずかの量で何千万人もの人間を殺す能力のあるおっかないウイルスの研究をしていた大学のグループがあって、そのメンバーの一学生が、ウイルスを持って逃げ、何かよからぬことをはかっていたらしい。学生は仲間の一人を殺してもいるらしい。学生は右京さんに、「これはゲーム」というようなことを言って挑戦してきた。

敵は殺人ウイルスを切り札にしているから、さすがの右京さんも手も足も出ないか、というとそうではない。恐れずじりじりと追い詰め、ついに学生の居場所をつきとめ捕らえウイルスを押収する。ここでめでたし、となるはずだったが、連行される時の学生の表情で、右京さんはもう一段深いたくらみがあることを見抜く。ここで来週に続く、である。

来週こそ、いっくり観るゾ。それにしても来週は、薫最後の事件、というような予告であったが、いよいよ薫ちゃんは消えるのか〜?