窒息事故を予防するためにー「リハ医の独白」より

今日(3日)、病院に行ったら、夫は酸素吸入器をつけられ氷枕をしていた。また発熱し酸素の数字が低くなったのだなぁと、胸がつまってしまった。
何より気になったのは、生きる気力をすっかり失ったような状態になっていること。これまで脳梗塞からはじまって何度か入院してきたが、看護師さんはじめ病院側の人が何らかの用事でみえると、顔を晴れやかにして一生懸命問いかけに応えていたと見えたのだが、現在その反対なのである。無関心というより意志的に膠着している風に見え、『なんでこんなに絶望的な表情なのだろう』と不安であるし、かわいそうでならず・・・。


「退院したいの?」と訊ねると、大きく頷いて涙ぐんだ。
そうさせてあげたいと切に思う。ただ現在のように貧血で発熱も繰り返す状態で家で治療と看護ができるだろうか。嚥下障害もある。


ここにリンクした「リハ医の独白」というブログで、嚥下障害者への食事介護の重要性、難しさがいろいろ書かれている。
http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20081102/1225617865
これらを拝見し、私は考えていた何倍も、嚥下障害になった場合の食事の摂取は大変だということがわかり、これまで比較的のんきにやってきたことを振り返ってぞおっとした。


などなど思い惑いながら、こちらのブログを拝見した。
嚥下障害のご家族を介護される方に参考になると思います。嚥下障害以外の問題も書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/

2.高齢者など摂食嚥下機能低下者の窒息事故予防
http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20081102/1225617865

 高齢者は加齢に伴い、嚥下機能が衰える。歯牙を失い、咀嚼能力が低下する。また、脳卒中後遺症、神経筋疾患患者、重度心身障害児などでは、摂食嚥下機能が低下することは稀ではない。

 口腔機能向上は、窒息だけでなく、誤嚥性肺炎を防ぎ、生命予後やQOLを改善させる。うがい・歯磨きの励行、齲歯や歯周病の治療など口腔ケアの徹底が効果的と言われている。

 摂食嚥下機能低下が重度になった場合、食事内容、体位、介助法などの工夫を行う。摂食嚥下機能低下者への食事介助は、窒息事故という危険がつきまとう。介護職の力量向上が不可欠である。介護事故に伴い、高額の損害賠償を命じられる事例も出てきている。施設介護においても在宅介護においても、対象者の病態を把握したうえで、介護者が安心して摂食介助を行うことができる環境づくりが求められる。そのためには、摂食嚥下リハビリテーションの普及が必要である。