25日の様子

今日は夫の目が開いて、会話もできた。そのことでどれだけ安堵したかわからない。
夫に、「二日間眠り続けていたから、これまでの身体の疲れがでてなくなったかもしれないね」と言った。こういえたのは昨日感じた不安が安堵にかわったからだ。現金なもので、そうなると、自分も一度睡眠薬でも飲んで、ぐっすり眠ったら心身の疲れがとれるかもしれない、と思ったりした。


ひとつの不安が払拭されるとほかのこともよく聞こえるものだ。今日三週間前に顔見知りになった方々の近況をヘルパーさんの一人の方に伺ったら、殆どの方が元気に退院されたそうだ。中には別の階に移られたそうだが、その方々も回復をされてのことだという。そのことにも救われた。救われたというのは、自分の無力感や自分を至らなく思う気持ちが和らいだということが大きい。本当によかった。不思議なもので、病院で顔見知りになる人たちへの親近感は、いつの間にか以前からの知り合いだったかのようなものがあって、誰かが暗い顔をされていると気になり、笑っておられると嬉しくなる。みんな愛されて惜しまれて孤独を感じない最期が迎えられたら、という願いまでもってしまう。


病院でのあれこれとは関係ないが、私自身の状況はよくなっているわけではないので、その状況への不安感も含めて重い毎日ではある。


とても疲れた。しばらく「介護のある暮らし」には触れないことにする。