夫の発熱で

28日に水戸へ行くはずだった。のんびる公式ブログの記事のための取材と私自身の個人的な願望もあって、カウンセラーのN先生にお会いすることになっていた。


何年も前になるが、あるボランティア活動に参加していて、そのための研修に何人かの心理学や精神医学関係の講師の講義を受けたのだが、N先生はそこの活動の中心的な講座の講師だった。理念と人間性と洞察性と熱意のともなったN先生の講義は、必要な知識を得るだけではなく、何らかのトラウマや通常的な精神的な傷を負っている者に深い安心感を与える力を感じた。実際私以外の何人かの受講者もそのことを口にしていた。


私は、父親の介護、夫の介護が続き、そのボランティア活動をやめたのだが、N先生の存在は意識の中に明確に残っていた。
そして現在、セカンドリーグの情報誌に関わるようになってから、一度N先生のお話を伺って記事にしたいと思うようになっていた。だがN先生は大変ご多忙で、なかなか機会を得られずにいた。それがやっと時間をいただけるようになった。28日である。


ここのところ夫の体調が安定しないのでショートスティがお願い出来ず、この日、夫を連れて伺う決意をしていた。
ところが、この朝、夫が七度を超える熱を出してしまったのだ。夫はわずかの無理もできない状態になっている。水戸行きを諦めるしかなかった。本当に残念であった。

だが9月に予約をさせていただいたので、楽しみが少し延びた、と考えることにする。


こうした経緯の後の29日に、夫の検査があったのだが、レントゲンも血液検査も思ったほど悪くはなっていず本当にほっとした。
ほっとしたのはいいのだが、前日の落胆と気疲れの反動が来たのか、昨夜は夫を就床させた後ボロボロ状態で眠ってしまった。といっても三時間ごとに起きるのが習性になっているので、朝までぐっすりというわけにはいかなかったのだが。