ゴンゾウ〜伝説の刑事 第2話

今夜の回は、先週、女性刑事の鶴とヴァイオリンニストの天野もなみを撃った犯人の捜査と、その捜査陣にゴンゾウ内野聖陽)をくわえようとする佐久間静一(筒井道隆)、あくまで拒否するゴンゾウの葛藤を中心に、ドラマの重要な同僚たち(綿引洪高橋一生)、警察のカウンセラー(大塚寧々)の紹介。
それぞれの内面を匂わす場面作りはいずれも繊細でネガティブで、この流れと人物像に今後ひっぱられるようだったら、ちょっとヤバイかな、という気がした。こうした描き方は埋没してしまうと思わせぶりしか残らないからだ。

でもそんなはずはない。今回のラストで、ゴンゾウが特捜本部捜査一課に加わった、とあった。ということは、来週から物語の淀みは核心に向かうエネルギーになるはずだから。期待したい。

註:高橋一生が元麻薬常習者で刑務所から出所してきたらしい男、飯島と出会い、一緒に酒を飲んだり、励ましたりするのだが、あとで飯島を犯人だと思い住まいに乗り込むがシロだった。この時、飯島が振り回した刃物で綿引洪が怪我をするのだが、シロと聞いた綿引洪が、謝罪する高橋一生に向かって、「気にするな。だが気の毒なのは飯島だ、フォローしてやれ」と言うのはほっとした。
ただ、あんな事件があった後だけに、再会をした段階で疑うのが自然だろう。見るからに怪しげな風体と表情をしていたのだから、それに直面した刑事が疑わないというのは不自然だと思った。・・・もっともこういう人のよい人だから一生刑事は捜査陣からはずされた、ともいえるけれど。