今回の夫の入院で思ったことのひとつ

病院でも、介護施設でも、団体でも、グループでも、どこでも、一人は必ず最低のヤツがいるってこと。表立って欠点が目立つとか失敗が多いとかそういう人のことではない。そういう人は最低のヤツとは違う。


夫の下着を取り替えた時のことだ。
夫は粗相が多いので紙パンツにパッドを使っているのだが、パンツの中に、広げてないパッドとビニール袋が入っていた。ショックだった。どんなに付け心地が悪かったろうと、かわいそうでならなかった。病人にとっては、こうした事態を耐えさせられるということは、私たち普通に生きているものが、理不尽に怪我をさせられると同じくらい重いことだ。


病人の世話を生業としている者が、もはや抗議をすることも他者に訴えることもできなくなっている病人に、このようなことをして心を痛めないヤツは最低だ。
こういうヤツがどこにも一人は必ずいる。

私はこの日記を書くのに一晩考えた。考えるたびに涙がにじんだ。・・・この最低の人間に対してではない。私はこの事実を、病院側に何も言わなかった。そのことを悔いて、なんで私はこうもとっさにやるべきことをする能力がないのかと、悲しかったからだ。
こういうことがあったら、病人本人と自分のためには勿論、病院のため、やった人のため、ひいては医療界のためにも口にするべきだ。私はいつもエラソーなことを言ったり書いたりしているくせに、いざという時、?????????状態のあまり頭がぼんやりしてしまうことが多いのだ。(ナサケナイ! ヘコム)