「ゴンゾウ〜伝説の刑事」はイケル

内野聖陽筒井道隆の刑事もの。今日退院した夫の就床の介助に手間取って最初からは観れなかったのだが、観始めるとすぐに、「あ、これはイケル!」と集中して観た。
内野聖陽の本来は優秀な刑事だったらしいのだけど、何かわけあって今はまわりからバカにされるすっとぼけたキャラクターは、わざとらしさや計算を感じると無残になるが、ギリギリのところでバランスがとれていて魅力的だった。自分で優秀だったことを誇示するのがいい。

筒井道隆は、以前に大河ドラマでも感じたのだけど、この人、市川雷蔵眠狂四郎を彷彿とするものをもっている。雷蔵とタイプは全く違うのに、白面の貴公子という雰囲気とまなざしの深さがとても似てる。石橋蓮司を波立たぬ湖面のような深い目をして追い詰めおとす場面は素晴らしい。


ドラマはアメリカの刑事もので昔、87分署(たしか)という人気ドラマがあったけれど、作り方があれっぽい。それが成功している気がする。なかなかきれのいい演出で、怖いところは怖いし。