マジで危なかった

今日(2日)、大変なことがあった。夫がパンを喉につまらせ、ほんとに死にかけたのだ。
これまでも喉に食べ物がつまったことは三度ほどあった。これはいずれも栗などのような硬いものを口に入れ、丸飲みにしてしまって起きたことだった。

だが今回は柔らかいパンであった。柔らかくても、口いっぱいにほうばるようにして食べた場合、口の中で餅状になり、それを飲み込みつまったようであった。

これまで、パンは自分で何事もなく食べていたので、私はかえって安心して、避妊手術をさせなくてはいけない猫を動物病院に連れて行っていた。帰ってきたら、ゴボゴボと苦しそうであった。だがこの時は苦しそうと言っても息はできていて、「つまった」と言葉もしゃべれるほどであった。
私が背中をたたき、喉に指を入れて吐き出させようとしたことで、ある程度奥に入っていたパンが喉元にあがってきて、完全に気道を塞いでしまった。

夫の顔は見る見る紫がかり、眼球が反転してそれはムゴイ白目をむいた形相になった。119番に電話をして、もはや床に横たわった夫をうつぶせにし、骨が折れてもいい覚悟で思い切り背中をたたいたら、ゲボっと親指より少し大きい餅のようになったパンが出た。すぐに顔色も平常になり、自ら起き上がって歩くまでになった。
この時の安堵感は例える言葉が見つからない。
救急車がくる、と言うと、「救急車に乗るのはいやだ」と言う。
やがて救急車が来て、救急隊員の人に経緯を話す。喉の中を見たり、夫に話しかけたりして下さり、「この分なら大丈夫ですね、よかったですね、出て」と何人もの隊員さんは言って帰っていかれた。

何人もの、と言うのは、実は、大きな消防自動車(はしごやホースのついた赤い大型の消防自動車である)も一緒に来こられたので、隊員の人は五人おあっれたのである。この消防車と救急車が一緒に来たので、なにごとかと近所の人は目を丸くされていた。
なぜこうなったかと言うと、私が119番に電話をした時、町の救急車が出払っていて、別の市の救急車が来たのだ。そこで町の担当は消防自動車で、ということになったようだ。

何はともあれ病院には行った方がいいだろうと、救急車が帰った後、夫をかかりつけの病院に運び診ていただいた。血液検査もして何も異常はないとのことだったが、少し脱水症状が見られることと、軽い風邪気味とのことで、点滴をした。

帰宅して夕ご飯になったが、おかゆをまあまあ食べるなど本人はケロリとして元気だった。それは何よりで私も安心したのだが、私自身は文字通りボロボロ状態であった。
何かが起こると自分の軽率さに落ち込むのだが、今日などすっかり家を離れていたわけで、そのショックは重かった。この時間にこうしてブログなど書いて、それどころじゃないのに暢気なもんだと我ながら思うが、実は夫を就床させた後、床にのびていた。寒くて目が覚め、最後の力をふりしぼって(?)顛末を書いている。


昨日ホームページにつけた掲示板に書き込みをして下さっていて、それがとても救いだった。(感謝、感謝です♪)