まとめて日記

■退院
夫が今日退院した。午前中迎えに行ったら悪鬼のような表情をしていた。本人は、入院して命が助かったのに、それがわからない。「入院させられた」と思っているらしいのだ。


6日の夜、ぐったりとなった夫を救急車に乗せてどこの病院に向かうかと言う時、救急隊員は、夫が脳梗塞の既往があったということでつくばの脳専門の病院に行こうとした。それは当然の判断であったが、私はそれを拒んだ。
「本当に申し訳ないのですが、今回は脳梗塞脳出血の影響ではなく内科的な症状と思うのです。脳専門に行けば、内科的な判断は下されず、即脳の検査にまわされる。その時点で夫には危険だ。内科の先生のいらっしゃる病院に行って下さい」


ところが、昨年の春から定期健診をみてもらってる病院は、「今日の担当医は整形外科の医師で内科の医師がいないから他へ行ってくれ」と言ったそうだ。「T病院は引き受けると言ってます、行きましょう」と隊員は言う。それでも私は拒み、他の病院にあたってくださいと必死に頼んだ。
そして坂東市にある病院で引き受けるとの返事が。そこで急いでもらった。救急車を呼んでから一時間が経っていた。もし私の判断が間違っていればこの一時間が死を招いただろう。だが私は確信があった。


救急隊員にも話したが、前々日夫は室内で徘徊状になり、私が真夜中二階の仕事部屋から降りてみると、半分裸に近い格好でぼんやり床に座っていた。この後鼻水が出て風邪状になっていた。
そして前日、私がうっかりしまい忘れて食卓にあった甘栗を夫はのどに詰まらせたのだ。8時半ごろ、就寝の介助をしている時に、夫の喉がぜぇぜぇして苦しそうなのに不審を抱き、喉の奥に指を入れて無理にはかせたら、甘栗がスポンと出たのだ。
翌朝、つまり救急車で運んだ日の朝だが、割合元気よく起きたので、私はもう栗のことをすっかり忘れていた。それで熱もはからなかったのだ。ディサービスに行くと熱や血圧をはかってもらうので、普段は様子が普通である時は家では何もしなかった。


このことがこの夜悔いとなるのだが・・・。
そうした朝を経て夕食、これも普段の通り食べていたので私は何も気にしなかった。なのに食後ぐったりとなったのだ。あわてて熱をはかると8度を越えていた。この時やっと私は、前々日の夜中の裸状態の徘徊と、前日の栗事件が、風邪と気管を傷つけての発熱ではないかと思いあたり、内科医に診てもらっての処置が必要と信じたのだ。


救急車で坂東市の病院に着いたとき、すでに肺炎の兆しが出ていた。(レントゲン検査で医師の診断)
先生は、一応頭の方も心配だからと、よく日はMRIも撮ってくださり、検診の病院で12月に撮ったMRIの写真を私が取り寄せ、それと比較して、脳の方は変わりがないとのことだった。
私の判断は間違っていなかったのだ。この点は頭の過度な検査や治療をしなくてすんで、しかも肺炎もくいとめたのでほっと安心はしたのだが、夜間の徘徊と栗の事件を重く考えなかった自分の浅慮が悔やまれてならなかった。


こうした自責にとらわれたこともあって、なんとも疲労した一週間であった。
しかも実は、猫のチャパが、
ベッドで寝たっきりだったチャパ




夫が入院した三日後に体調がおかしいのに気づき、動物病院につれていったら白血病というではないか。夫の病院に行くには日中はほぼ三十分かかるのだが、動物病院は反対方向に三十分である。
まず猫を動物病院において、すぐに夫の病院に向かい、夫の食事や散歩の介助をして、猫を迎えに行き、家に戻り、猫を置き、すぐに次の食事の介護にまた夫の病院に走り、という生活であった。


今日、夫は退院し、食欲もあり、ゆったりと就寝した。猫のチャパもすっかり元気になり、食欲も出て他の猫とうなったりなんかしている。
私か・・・明日の朝、目覚めたら祝い酒でも飲もう。・・・ナンチャッテ、我ながらケロリとしている。



起業塾セミナー
上に書いた通り、夫と猫の看病で大変な数日であったが、予定通り、12日、起業塾セミナーに朝から夕方まで行ってきた。実際は私は風邪引きで気管支炎をおこしており、体調は絶不調で、この日のセミナーだけはなんとしてもでたいので、前の日に友人と会食を約束していたのにそれをキャンセルして自分の体力を保持した。(友達よ、ごめんなさい!)


いやぁ〜、こうやって死ぬ思いで行ったセミナー(顔も洗いっぱなし、化粧水すらつける体力もない状態だった)、行ってよかった。面白かった。また有能で魅力的な女性たちと知り合うことができ、春まで続くセミナーで一緒に学べるのだ。講師の先生方はもちろん素晴らしい。


私は、もうタイトルを決め、じょじょに準備をしている、ある本を、自分で出版したくの受講である。自分の頭にはテーマとモチーフのことしかないから、先生に、出版するには印刷とか、いろいろ現実の考えるべき問題もあるでしょ、と笑われたが、それは二の次でやっちゃうのが私でして・・・エヘヘヘ。(ナンチャッテね。いえ、ちゃんと勉強します!)