2008-03-03から1日間の記事一覧

深い河 3

なぜ退屈に感じたか理由がある。どこにも『赦し』の感覚が見えなかったからだ。 人類にとっても、人間個々にとっても、赦しこそもっとも重要な課題だろうと感じ続けてきた私にとって、赦しに向かい合わないこの本は、ただの風景に思えてならなかったのだ。 …

深い河 2

遠藤周作原作の深い河は、本を読む楽しさを与えてくれる。 だが、こう言っては遠藤周作ファンに袋叩きにあいそうだが、深い河は退屈だった。初版が出た十数年前に読んだ時も十数年後の今回も退屈だった。おそらく、三度目に読む時、私は死の床にいるかもしれ…