雪の日

毎夕六キロの道を歩いて猫の餌やりにまわる。

今日は雪がまだ舞っていたし、森の道には雪も積もっていそうだし、一番いやなのは森の道ではちょっとした風でも木々に積もった雪が落ちてくる。だから車で行くことにした。


エンジンをかけライトをつけたが前がぼおっとしか明るくならない。

「ありゃ、雪でライトが壊れちゃったか」と、私は車を諦め歩いて行った。主要道路でも雪がぐちゃぐちゃに残っていて歩きにくく、帰った時はヘトヘト。

そして気付いた。車の前面のガラスに、雪がびっしりと積もっており、だからライトをつけても明かりが照らなかったのだと。


私のこうしたヌケサクぶりは数え切れず、時に人から、「よくそれで長年生きてこられた」と言われる。