姜尚中著:あなたは誰? 私はここにいる

どの章も深く感銘を受けたが、特に、10章「受け入れる力」に項垂れた。
この「受け入れる」はもちろん受動的な意味ではない。何よりも能動的な自立を意味している。
エスが十字架を受け入れて生きたように。


姜尚中氏もそう生きてこられたのだろうと、そのことに慟哭の感情がしのんできた。


私などさしたる運命に科せられたわけでもないのに、自分の人生をまだ受け入れられずに苦しんでいる。あとわずかの時間しかないところにいて、何という貧しく狭量な自分であることか・・・・・。