追悼

11月9日の早朝に救急車で病院に行かれたお隣のおばあさまが、意識不明のまま今日亡くなられた。
捨てられる犬猫のことで、この方には随分辛い思いがあった。一時期は顔を合わすのも恐れる気持ちがあった。

だが私なりに必死にこめた誠意をわかって下さるようになり、いつしか捨てる人が悪い、と外にも言って下さるようになった。
犬の散歩の時、煩くするのを謝ると、「なぁに、気にすることないよ」ときっぱりと言って下さるようにもなっていた。
その方の突然の(本当に突然であった。今年76歳で、腰が曲がっておられたが働き者で、家庭菜園をはじめ庭の植木の手入れなども、はしごにのって軽々とやってのけておられた。倒れられる前日は私はお会いしてないのだが、近所の方のお宅で夕方遅くまでおしゃべりを楽しんでおられたという)死に茫然としている。


そして寂しい気持ちのまま思う。
犬猫のことで辛い思い感じていた時、私はこの方やほかのお年寄りが苦手で怖いと思っていた。
そのことを今思い出しているのだ。『亡くなった今、辛かった、と思ったことすらが悔やまれる』と。

Nさん、心からご冥福をお祈りいたします。
仲良くして下さり、本当に本当にありがとうございました。