夕方暗くなって3キロほどの道を早足で歩く。4キロはあるつもりでいたが、畑の中の道を斜めにつっきったりしていくと大分近くなるとわかった。時間も行って帰ってくるのに1時間半だ。ちょうどいい距離だ。

タッタカタッタカ歩いているとたいていのことはどうでもいいことなのだ、とわかってくる。飲み水がないくらいが何だろう。自分たちのやり方しか知らない人たちにあがらうのが目的のようなあがらいをしても虚しいだけだ。
彼らは彼らの水を己の手で汲まなくてはならないが、私は天が注いでくれるのを待ってればいいのだ。