今日のてっぱんより・・・悲しいのにおなかがすくんです。

空き巣が捕まったのに、画家のささいさんの大切な絵は戻らなかった。空き巣が捨ててしまっていたのだ。おのみっちゃんでみんながささいさんを案じていると、ささいさんが入ってきてお好み焼きを注文した後に言ったセリフが、「悲しいのにおなかがすくんです」。


そうなんですよね。私も夫が死んだ日、こんな死にかたさせてしまって、かわいそうでもう生きていけない、と辛くて悲しくて壊れてしまいたかったのに、時間がたつとおなかがすいてきて、泣きながらだったけど食べた。


てっぱんのささいさんは、現代を生き辛く生きている人の象徴のようにみえるけれど、実際はこの人は”希望”。村の外れの分かれ道に立つお地蔵さんのような”希望”。この希望は何もいわない。エラソーなことも、わかった風なことも、何も言わない。だけど、「ありがとうございます」と心から言って、そおっとお顔をくるみたくなる。