相棒「最後のアトリエ」

夭折の天才画家の最後の絵をめぐっておこった殺人事件を、杉下右京(水谷豊)と神戸尊(及川光博)が解いていく。
物語の中心人物、若かりし時代に天才画家と互いに信頼し合った友人であった画家に米倉斉加年が扮し見応えがあった。物語の展開そのものは、天才画家が自ら破ったと思われていた最後の絵『晩鐘』が、実は無傷であったことがわかった時点で、観るものはその謎と犯人がわかるのだが、二人の画家の結びつきが、清らかな絵を通して顕われていく、その過程に漂う哀しみと烈しさと至福のまじった魂が伝わってきて、最後まで惹きつけられた。・・・監督は近藤俊明。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
見応えがあるといえば、今日の昼間、橋爪功、永島敏行、野際陽子国生さゆり出演の新・京都迷宮案内「杉浦恭介最後の事件 殺意を呼ぶ逆転勝訴」の再放送をやっていたが、これも見応えがあった。橋爪功が扮する主人公の新聞記者の立つ位置、佇まいにシンパシーを感じてはまりこみ、用事があったのについつい二時間観てしまった。ラスト、意表をつかれたけど、あれはあれですよね。