小沢さんが強制起訴になったら離党勧告をする?

今朝起きぬけにつけたテレビで、『小沢さんが強制起訴になったら離党勧告をする方針と、渡辺氏が言っていた』と司会者が言っていた気がする。そのひとことをチラと聞いただけで、内容はさっぱりわからなかったのだが、要するに今回四回目の聴取に応じた小沢さんへの検察の処遇いかんで、離党をさせる、ということだと理解し、一瞬に私は民主党と菅政権に失望した。


これは小沢さんを支持しているから小沢さんのためにそう思った、ということではない。
私は小沢さんは苦手に思っていて、菅さんが続投されることになってよかったと思っているほうだ。
また新内閣の人事が小沢さんを支持する人たちが少ないからといってそれを脱小沢思考だとも思っていない。そんなどちらの派は無視するなどという小人(しょうじん)の発想で人事がなされたのではなく、ベストの政治を行うために決められたのだろうと感じており、これから頭から粗さがしをするのではなく、社会の動きをみていたいと思っていた。


小沢さんが起訴されたら離党勧告をする、とテレビでそれなりの立場の人が言った、と聞いた瞬間失望を感じたのは、政治というのは1から10までただの権力争いでなされているんだなぁと思ったからだ。
それは当然だ、ともし多くの人が感じるなら、失望はより深くなる。

小沢さんが起訴をされるということは、例のお金に関する問題が違法である可能性が大きいということで、その政治とお金のつながりは私もよくないと思っており、罪あらば罰せられるのは当然なのだが、それにしても、まだ結果は出ていない段階で、わざわざそれをテレビで発言するというのは、あまりに非人間的過ぎませんか?

私は、国民に媚びる行為のように瞬間的に感じてなんということだとがっくりした。
もっとはっきり言えば、まるで小沢ざんを売って自分たちの勢力を大きくしようというようだ。
政治家のお金にまつわる罪は深く、実際にこれが立証されたら、党内で離党という処罰を決定されるのは当然かもしれないが、そこにこれまで政治に尽くしてきた人への敬意と、いたみがあって当然ではないか。
私は民主党政権に期待することは、そうした人間愛を内包する政治をやってほしい、という一点だけだったので、本当にがっくりしてしまった。大きなところも小さなところも、コセコセコセコセコセと自分の勢力の確立に腐心しているところばかりじゃないか。