「俊輔代表引退、耐えるのつらかった/日本 2010年7月1日(木)10時31分配信 日刊スポーツ」より

試合後、涙を流しながら引き揚げる中村俊(撮影・栗山尚久) [ 拡大 ]-PR-
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 【プレトリア南アフリカ)=6月30日】俊輔のW杯が終わった。日本代表MF中村俊輔(32=横浜)が、パラグアイ戦後、代表引退を表明した。今大会は1次リーグのオランダ戦に途中出場しただけで終了。02年日韓大会はメンバー落ち、06年ドイツ大会は不調と、W杯とは縁がなかった。日本の司令塔、日本の頭脳と呼ばれたレフティーが、静かに代表の青いユニホームを脱いだ。
 涙腺が緩みそうになった。試合後、泣くまいと思って報道陣の前を通ったが、実際に「代表引退」の言葉を耳にすると、万感の思いが交差する。こみ上げてくる涙をグッと抑えた。「次の代表? ないよ、オレは」。言葉が続かない。視線を落として、気持ちを整理しようと、歩き出した。しばらくして再び足を止めて静かに続けた。
 中村俊 この大会はプレーヤーとしては何にも残せなかったね。不思議だね。02年は逆で、選手としてはよかったと思うけど、トルシエさんは人間としてベンチにおくのは難しいと判断した。今回はベンチでチームのために努力したけどね。サッカーの神様が僕をテストしたのかな。
 小声で続けた。「耐えるのがつらかった…」。不慣れな控え組。最初は「左足首が痛いから仕方ない。足首さえ治れば…」と言い聞かせたが、痛みが消えても自分の立ち位置は変わらない。夜寝ようと電気を消すと、つらい現実に直面し、何度も電気を付けて考え込んだ。眠れない日が続く。逃げ出したい。でも、わがままは言えない。耐えるしかない。暗い自分を悟られたくない。宿舎では部屋にこもる日が続いた。マッサージの順番もレギュラー組を気遣い、後回しにしたこともある。ふっと気づくと、どんどん小さくなっていく自分がいた。楽しいはずの練習が、つらかった。
 大会前から「年齢的にも今回が最後かな」とは思っていたが、こんな形で終わるはずではなかった。「今回、使われなかったことは、02年の落選よりショックだった。02年は、これに比べるとかすり傷かな。中学時代にマリノスユースに上がれなかったことを超えたね」。サッカー人生の集大成と思っていたが、そのチャンスすらまともにもらえず、不完全燃焼に終わった。
 「すべてが終わった今思えば、足首じゃないね。僕の実力がなかったね。本田みたいに1トップでも何でもできる選手じゃないとね」。00年シドニー五輪では希望したトップ下を中田英に奪われ、左サイドで出場した。大会後「自分の存在が戦術を変えられるくらいの選手になりたい」と悔しがった。日韓大会に落選し、司令塔として臨んだドイツW杯は体調不良で、不調に終わった。「オレは本当にW杯とは縁がないね。これも運命かな」としみじみと振り返る。
 人生、山あり谷あり。「次は山に登るよ」。不惑の年齢を過ぎても現役を張るカズ(三浦知良)を尊敬する。「ああいうサッカー人生は格好いい。オレにできるかな」。一世を風靡(ふうび)したスターが、第一線からは身を引いた。しかし、永遠のサッカー小僧が、燃え尽きることはない。
 「悔しい思いをした分、次に生かせないとね」と寂しそうに笑った。現役としての第2幕が、始まる。【盧載鎭】

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もともとサッカーに詳しくもなく、中村俊輔選手のことも、ちょっと顔立ちが長男に似てるというだけでのミーハー的な応援をしていたのに、今回のW杯の経緯から、すっかり入れ込んでしまった。必要なら素手で卑劣な的に立ち向かってやるゼ、というくらいの煮えたぎる思いがわいてくる。これでいいのか! たまたまうまくいった結果の上にあぐらをかいて名将面してていいのか! 何か釈然としない暗いものを感じてならない、あのやり方は一見正当な戦略に過ぎないとみせているが尋常ではない作為があるでしょ、と問い詰めたい気持ちがおこってならないのだ。考え過ぎだと自分を抑えてもどうしても、調子がよくないから今回は耐えてくれ、というスポーツマンらしい義のある英断という性質を感じない。何か腹に作為があるのを感じてならないのだ。

・・・私などが吠えても贔屓の引き倒しになるだけだからこのへんでやめておくが、ひどいやりかただったね。陰険ないじめの匂いがすら感じる。そういう扱いにしか見えなかった。

ところで、森本はどうしたのだろう? 彼の影も見えなかったけど、それもまっとうな戦略でそうなったってことかな?

とにかく、近頃、こんなに、アイツは大っ嫌いだ、信用できねー何かをもっている、と感じたことはなかった。
岡田監督、大っきらいだ。私には今回の経緯のなかでの監督の運の良さの陰で別の顔があるのがはっきり見える。・・・ここらでやめとこうと書きながらつづけてしまった。私、執念深く心が狭く陰湿をひそめているもんで。岡田さん、あなたの次に。