ネットで読んだ中村俊輔選手の談

http://southafrica2010.yahoo.co.jp/news/ndetail/20100525-00000007-spnavi-socc

試合後の中村俊輔(横浜FM)のコメント。

「今まで積み上げてきたものがちょっとずつ消えてきている。カウンターが怖いからといって、サイドハーフサイドバックが連動して上がる今までのスタイルが全くなくなってしまった。1回、ハセ(長谷部)とおれがダイレクトでやったようなプレーが、前はポンポンってあったんだけど。監督が言ったことがすべてじゃなくて、そこらへんは臨機応変に。オランダ戦の時もそうだけど、回せるのが自分たちの強みだった。サイドの連動だったり、FWとの連動とか。それプラス、カウンターに気をつけるってのがテーマだったのに、サイドバックも上がらなかったし、結局(DF)4枚で回しているだけっていう。
 あとは1トップになったから、オカちゃん(岡崎)1人だから。2トップだと誰かが引いて誰かが裏とか、タマ(玉田)とかも引いてきてパス回しに参加したりしていたけど、できなくなってきている。出しどころがないから遅攻にならざるを得ない。なってもいいけど、今日の感じだと遅攻じゃ崩れない。(中盤で回す位置が低い?)向こうだってそうだけど、2トップがサイドバックの裏に出たりとかそういう動きがある。戦術は何が正解とかないけど、そこで(日本の)サイドバックとストッパーが引き付けられて、ルーズボールボランチのところに落ちて2次攻撃されている感じ。
 基本的に向こうはスピードも技術もすべて上回っていた。これからもそういう相手とやるんだから、今までやってきたことをやらないと。(本田がトップ下に入ってまだ時間が足りない?)個人としてはあそこが一番やりやすいと思う。でもボールの回りは前よりポンポンっていうのが消えている。(どうしたら生かせるか?)メンバー発表の時は(本田が2トップの)前だった。岡ちゃんが後ろに下がって(相手の)ボランチのところで追い回す感じだったけど……。見ないでもボール回しができるように、誰かが受け取ったらサイドバックがオーバーラップし始めてとか、そういうのがね。前の良さが消え始めている」

悲痛だなぁと胸がひりひりした。よくわからない者の浅知恵でこんなことを言ってはなんだけども、スポーツニュースなどを断片的に見ただけの受け取りだが、俊輔選手は、監督の提示する形に向けて精進をし、その形が功を奏してきていたのではないか、と見える。それらはW杯での試合に意味があると信じての必死の精進であった。

それがここにきて崩れてきて、戸惑い、狼狽、失意などに彼自身が自信を喪失した不安で崩れそうになっている。
これは悲惨だ。
何事も困難をやり遂げようとする時、目標を掲げて、方法を見出し、それにそって精進するだろう。それが途中でそれの価値をもたないものが、ただ自分の力を見せ付けようとし、まわりも煽る、という事態になったとき、目標するら見失う結果になることがあるだろう。
何かそういう状態なのではないかという感じがする。

こうした危機を脱するには、まずリーダーの毅然とした目標に立ち向かう姿勢が重要だろう。リーダーがびびっては、選手がもっている輝くべき才能は泥沼におちたダイヤモンドでおわってしまう。そうなってはかわいそうだ。
ふんばってほしい。リーダーを信じて、リーダーの指示の方法を懸命に学び、獲得し、試合に生かそうとしているものを守ってほしい。

俊輔、ふんばれ。自分の才能と正しいことを信じて嫌われ者になれ。そうして力を発揮しろ。たじろぐな。