ハナちゃん、安らかに

今夜も横にはなったが充分に眠れないまま、結局三時過ぎに起きてしまった。
久しぶりに作家の岡田なおこさんのサイトをお訪ねしてみた。日記に犬のハナちゃんが亡くなったことが書かれていた。
ハナちゃんのことは、私がホームページを作ってから、なおこさんが何度か写真とともに記事を送ってくださっていたので知っていた。

「ああ、ハナちゃん、亡くなったんだなぁ・・・」と心から冥福を祈った。
ハナちゃんは、なおこさんのお父様と弟さんが特に世話をされていたと聞いていたので、お父様のブログにもお訪ねしてその記事を拝見した。
ハナちゃんを偲ばれている記事が4回にわたってあった。ハナちゃんの武勇伝を大笑いして拝見した。そうしながら涙があふれてならなかった。おかだ家の家族として愛情をいっぱいに注がれ生涯を終えたハナちゃんの死そのものにこみあげてくるものがあったのだが、もうひとつ、やんちゃなハナちゃんの生と死から立ち昇ってきた、教師であり校長先生をされていたなおこさんのお父様の慈愛心に心が開いた涙だった。


夫の死の後、私は自分の心身が日増しに金縛りになっていくのを感じていた。新たな苦しみだった。
その苦しみが少し温められたのだ。

こうしたことを繰り返しながら、きっと立ち直れる、と信じようと思った。