温かくなったり寒くなったりする日の雑感

■亀田さんの事情
ボクサーの亀田三兄弟の父親が暴言をはいたことで亀田ジムの事情はかなり悪いようだ。
私は、この一家を気の毒に感じる。あの父親が怒鳴り込んで悪口の数々を吐き散らしたら、そりゃあおっかないし腹も立つし、ちっきしょう、許せねえ、と思うのはわかるが、でも実際に暴力に訴えて判定を覆そうとしたわけではないし、あくまで個人的なレベルで治めるべき騒動ではなかったか、と思う。

組織で動いて、ジムの閉鎖だかまで追い込むって、それもまた暴力でしょう。
亀田父は、自分のライセンスを返上することを自らいい、ほかにも反省するがゆえの自分を抑える提案をされているというではないか。この段階で、三兄弟の将来が開ける手立てを誰か大きな度量のある人が打てないのだろうか。

それにしてもあの父親の世間(社会)への戦い方はなんと孤独で哀しいのだろう。彼がああなる経緯があり、そこには彼らが悪いだけではないものがあるはずだ。どれだけの人が、あの父親に腹をわり、胸を開いて理解しようとしたのだろうか。


■夕方6時は弁当配達
ある場所に行ってみようと思ったが、6時からの開催だという。
その時間は無理だ。まちの猫が待っている。空腹をかかえて、寒さのなか、私の車の音とライトをじいいいいと待っている、近づくと、「やっぱりだ! きたよー、きたよー、おいしいごはんがきたよー」と跳びはねるのだ。

私は猫たちの弁当配達人なのだ。なによりも優先している。


■悪いじいさん
今日は犬たちの散歩の後、庭の大掃除。
庭の二箇所に、古くなった家具や壊れた柵などを積みあげていた。それの整理をして、庭をすっきりとして清潔にして花木を植えたいと思っていた。でも夫の介護と多数の犬猫の世話のある身ではなかなかそこまで手が回らず、ほんとにひどい様相を呈していた。それに犬たちに毛布などを敷いていたものがボロボロになっている。

それらを袋に入れて有料のごみ焼却場にもっている作業を、今日こそ硬い決意で決行したのである。
家具をばらし、泥に埋まった毛布などを大きなビニール袋に入れて車に乗せるのだが、休憩なしで三時間かかった。軽自動車に押し込み押し込み、私はごみに埋まってまちを走り、焼却場にいき、決まった場所に投げ入れた。
帰り、こんなにほおおおおおっとした心地になったことは近年なかった。
今もほおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉっである。

あ、タイトルの悪いじいさんというのは、昔話の花咲かじいさんで、いいおじいさんが飼い犬が「ココホレワンワン」というので掘ったら、宝物がざくざくでた。それを見ていた悪いじいさんが、犬を無理やりつれていき、ワンワンとほえさせて、そこを掘ったら、ごみがグジャグジャ出たという。

今日、庭の整理をしてごみを集めている時、私はその悪いじいさんのごみはこんなだったに違いない、と思いながら集めていたのだった。犬はたくさんいるのに誰も「ココホレワンワン」とはいってくれませんでしたしね。

でもいいんだ。ごみを片付けた跡にきれいな土をいれ、朝顔の種をまいておこう。犬にじゃまされるだろうけれど、いくつかはきっときれいな花を咲かせてくれるだろう。