オリンピック競技はじまる

夜の九時ごろになると強い睡魔に襲われる。そうなると無理をしないで就床するのだが、すぐに目が覚める。もう一度眠りなおせばいいのに結局、そのまま起きているので、睡眠時間が三時間もない状態で日を送ることになる。

そのおかげで、はじまったオリンピックジャンプが観れた。
夫と「オリンピックが楽しみだ」と待ち遠しかったバンクーバーオリンピックだ。

敷いていた布団をしまい、夫の遺影にろうそくと線香を灯し、ストーブをつけていると、猫たちがそれぞれの寝床から起きて集まってくる。
ミルが生きていたら、真っ先にひざに来ただろう。いつもそうだったから。