覚悟をすればたいていのことは・・・と言うものの

12日に病院に夫の検診に行った折、お母様が入院されている知り合いの方にお会いした。夫が今年の1月に肺炎で入院した時、その人は既に病院に通っていらっしゃったから、お母様の入院はずいぶん長い。


その人に夫の状態をいろいろ訊かれた。阿見の大学病院に転院して6月に退院して以来自宅介護で、8月からは思うことあってディサービスもショートスティも訪問介護も受けずまるっきり私一人の介護だと話したら、「実は母を自宅でみる時機にきているのですが、どうも自信がなくてね・・・・・・やれるでしょうかねぇ・・・」と言って私の返事を待っておられた。


エラソーだったが私は言った。
「覚悟さえすれば、たいていのことはできるもんですよ。重い荷物を軽いとたかをくくって持ち上げようとすると腰を痛めたり持ち上がらなかったりしますが、これは重いゾ、とそのつもりであたればたいてい持ち上がるでしょ。それと同じよ」。
その人は、「フーン・・・・・」と力なく相槌を打たれた。


私は、「ただ荷物は持ち上げるのが目的ではなく、どこに運ぶか、が大事ですからね、その点は私はなりゆきまかせ・・・運ぶべきところに運んでいる間に重過ぎる荷物は落としちゃうかもしれないけど・・・ま、いいか・・・とこんないいかげんな覚悟だけども」と続けてあとは黙った。


『なんでもっときちんと受け止めた返事がきないかね、私は。・・・結局、ガツンとした覚悟なんかできてないんだろうね』


それからその人はインフルエンザのことを話題にされた。この日もご自分の予防注射に来られたのだという。
新型インフルエンザの予防注射ができるようになったら早くしなきゃね」とそう言われた。
「・・・そうですね」と答えたが、私はしないつもりだ。これまでも夫に予防注射はしても自分はしない。注射嫌いということもあるが、健診や予防に無頓着だ。幾分かのポリシーもある。『なるにまかせて・・・』と。


『結局、誰よりもいいかげんなんだ、私は』(自嘲)