ミルちゃん  フード 

■ミルちゃん
この夏我が家の新家族になって白い長い毛の猫ミルちゃん。どうも猫嫌いの猫のようで、仲間の猫たちにうなりつづけなかなか仲良くなれない。それで家の中でくつろげず気になっていた。でもそのうち森の猫のドラ猫ニャンタにはなつくようになり、いつしかニャンタの寝場所の二階にいることが多くなった。
寒さとともに二階に暖かな寝場所も作り、殆どニャンタとそこにいるのでヤレヤレとほっとしたのもつかの間。最近どうもニャンタとうまくいかなくなったようで、また落ち着かなくなった。いよいよ寒くなってきたし、なんとか落ち着かせてやりたいと、この頃は私の仕事部屋になっている夫の寝室の隣の物置兼洗濯干し場の棚に小さなホットカーペットをおいたら、夜はそこでゆっくり眠るようになった。再びヤレヤレとほっとしたのであるが、またまたそこをすぐに抜け出すようになった。そして寒い外の物置などで蹲っている。そこで犬たちを刺激しないように気をつかいながら、真夜中物置にミルちゃんを迎えに行き家に連れ帰る。
これにはほとほと疲れる。いったいなんだこの手のかかりようは。何様とオモットル! 夫の介護に少なからず疲労気味の私、女王様猫に振り回されてへたりそうである。
昨夜、自分で帰ってこないなら様子をみようとそのままにしていた。結局夜中帰宅せず、今朝探しに出ると草の実を長い毛にいっぱいくっつけてどこからか走り出てきた。
「いやぁ、女王様、よくぞご無事で!」と一緒に家に帰り、夫の世話が一段落したら身体の草の実をとってやらねば、と思っていたのだがまた姿を消しそおままに。
夕方ひょいと帰宅したミルちゃん。どこのどなたに綺麗にしていただいたのか、身体に櫛の目が通り、草の実もなくサラサラの白く長い毛になっている。
どうも近隣にミルちゃんにかまってくださる方がいらっしゃるらしい。美形が得なのは人間だけじゃないらしい。それにしてもその方に感謝、感謝、感謝!!!


■フード
実はささやかにやっていたある出版関係の仕事の収入が9月から途絶えてしまった。不況のしわ寄せというやつである。そこは本当に困っておられてのことなのである。とはいえ、ほんとに些少な額なんだけども病人と動物多数の我が家には大変な痛手である。動物と夫にかかる経費は優先して、私はほんとに明日食べるものがないという有様になってしまった。ちょうどダイエットもしたいし、それはそれでどうということはないのだが(実際、覚悟を決めれば何も食べなくてもケロリとしていられる。今日だってちゃんと犬たちの散歩だってできた)さまざまな支払いもあるし、買い置きのフードもなくなりそうで、やはりちょっと深刻な色合いを帯びてきた。


そんなさなか、藤田ワンニャン会の宮田さんから電話。「フードを安価に譲りますよ、というお話がきたのですが、お送りしましょうか」。聞くとほんとに安い。助かる。・・・でもそれであっても今の我が家は即買える、という状態ではない。それやこれやでウダウダしていると、うちの事情を察知して下さった宮田さんが、「うちで立て替えておきますから、支払いはいつでもいいですよ」と爽やかな声で言ってくださったではないか。
うちの犬や猫の100倍の数の動物の世話をされている方々にこんな支援をしてもらい、私は言葉も出ません。
「今回だけご好意に甘えます! ありがとうございます!」