夫の歩行・かかとをつかないのはなぜ?

ここのところ歩くのがますますおぼつかなくなり、立ち上がるときにヨロッと倒れそうになることさえある。それだけ脚が弱くなったのかというとそういうことではないようなのだ。
右のかかとを床面につけず、つま先で立ち、歩こうとするのである。これではヨロヨロするはずだ。かかとに支障があるのかと思い、手で強くさわってみたりしたが痛くも痒くもないらしい。何度か「かかとをついて」と言ってみたが効果はない。どうも神経性の症状であるような気がする。何かがきっかけで、本人はかかとをつこうと思うのに足がゆうことを聞かないのではないかと。


そのきっかけは何かとここ数日来何かあったかなといろいろ考えているのだが、私はまったく思い当たらない。(普段無神経でズボラですからね、私は)


このかかとがつかない状態は、健康なものにはたいしたことはないかもしれないのだが、夫のように殆どのことに介助が必要な者がかかとをつかなくて立つのも歩行もより困難になったという状態を介助する介護者にとっては、結構こたえる重さになるのである。
でも焦っても仕方がないので、様子をみようと思っているのだが、こういうさなかにまた夫の兄が、ああしたらこうしたらという手紙がきた。これって結構神経を逆なでされる。
夫の兄は医学博士で老齢になって一線をひいてから大学の名誉教授になり、最近までいくつかの大学の講師をマイペースでやっていたが、現在はそれもやめ家にいる。・・・・・ひねくれた言い方で恐縮ですが、こういう履歴の有能な人物が暇になると、ターゲットにされた人間はヒゲキです。「お代官様、どうかかんべんしてくださいまし」。


というように心がイラッとざわついている私は、かかとを床面に踏みしめてしっかり歩こうとしない夫にハラガタッテハラガタッテ・・・情けないっす、自分が。