相棒シーズン8「カナリアの娘」

いよいよ始まった「新・相棒」の「相棒 シーズン8」。日本のテロリスト(左翼活動家)の末路を描いた「カナリアの娘」。末路を描いたといっても、末路そのものがテーマではなく、絶大な支持者がいた集団「赤いカナリア」の幹部の末路とその親子の心情をモチーフにして、それぞれが背負っている人生の歴史と人間の個の在り様をひとつ浮かび上がらせた、と言ったらいいだろうか。その親子を古谷一行内山理名が演じてなかなか説得力があった。現代のテロリストを鈴木一真が演じ、いかにもという像を出していて面白かった。


さて、大きな関心ごと、杉下右京(水谷豊)と神戸尊(ミッチー)の新・相棒ぶりだが、私から見るとかなり高い満足度だった。神戸尊は頭がよく、知識も豊富で、ユニークなひらめきも見せ、しゃあしゃあと弁も立ち、しかも洗練とそこはかとない色気をそなえた美男子で、右京さんが内心穏やかでない揺れの可笑しみを見せるのがドラマをお洒落にしている。


ちょっと余談だが、亀山薫ちゃんは、東南アジアで元気に井戸を掘り、友達が遺した学校でこどもたちと元気で暮らしているだろうか。新・相棒が素敵で嬉しいけれど、右京さんと薫ちゃんの完成された相棒ぶりは忘れない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は昼間の再放送の相棒と新・相棒で、ここのところのプレッシャーと憂鬱を忘れることができてよかった。