4歳児が2頭の大型犬に噛み殺される

なんと痛ましい。苦痛と恐怖のすえに死んだこども。犬の管理者のこどもの祖母。ご両親。ただただ気持ちが重く苦しくなるばかりだ。そして犬もまたかわいそうである。


これからこのようなことを書きますと、犬の飼い主や世話をしていた人を責めるようになるかもしれないのですが、そんなつもりはないのです。むしろ祖母の方を気の毒でならない気持ちがいっぱいです。

犬は敷地内で放し飼いにされ、敷地はしっかりとフェンスに囲われていたと言いますから、法律的には問題はなく、また犬たちはストレスを受け続ける飼い方をされていたからこの事件が起こったということでもないようですね。

でもこの飼い方に問題があったと言いたいです。こどもや人が来たらロープで繋ぐのが常識、ということもそうですが、問題は、『日頃から広い敷地に自由にさせていた』ということなのです。


私は専門家ではありませんから自分の考えが正しいかどうかは知りませんが、自分の経験から、『広いところで自由に飼われている犬は、一見幸せそうに見えるが、人間と共生していく、という上においては間違った飼い方だ』と感じるのです。
普段は、くさりで繋ぐか、ほどほどの広さの柵内で飼い、散歩をかねて一日に一度か二度、広いところに放す、のがいいと。つまり、飼い主や世話人の厳しいが愛情のこもった管理下、という環境があってこそ、犬と人間の安全な共生ができるということなのです。

散歩ができないから、めんどうだから、などの惰性の含んだ考えで、普段から広い場所で好きなようにさせておくと、いざという時に、人間の言葉を聞かず、本能のままに行動する”バカ犬”になってしまいます。
私は今回の痛ましい事件は、自分の習性の要を飼い主や世話人ににぎってもらっていなかったかわいそうな犬がおこしてしまった、と感じてなりません。亡くなったこどもさんを心から悼みます。