頑張らない介護ーオムツ

”頑張らない介護”という言葉をあちこちで聞く。テレビのオムツのコマーシャルではこの言葉が定番になっているようだ。<当社の製品は数度の排尿でももれることがなく、しかも利用者の心地も不快感がないからこのオムツを使って介護者は朝までぐっすり眠ってください。頑張りすぎなくていいのです>ということだ。


昨日ホームセンターに行き、排泄関係の用品をあれこれ選んでいたら、『6回の排尿でも大丈夫』というパッドを見つけた。
「へ〜、6回排尿してももれず不快感もないのかぁ。なら朝まで取り替えなくても大丈夫だなぁ・・・」
実は昨日、排泄の後の清拭をしている時に、なぜかまた左わき腹がゴキッとなり痛みが強くなってしまったのだ。どうも自分の感じとして、慢性疲労や睡眠不足が身体を骨からもろくしてきているようなのだ。できるだけ睡眠をとるように心がけているのだが、夜間に2回のトイレ介助やオムツ取替えで疲労と睡眠不足は決定的だ。コマーシャルのように、要介護者が不快感を覚えずまわりにももれないオムツがあるのなら、それを使って夜間はゆっくり眠ることは救いかもしれない。


それやこれや考え思い切って6回OKというパッドを買って帰った。
そして早速昨夜使った。夜中にこれまでの習慣が身についているので目が覚めてしまうのだが『朝まで大丈夫・・・ダイジョウブ・・・』と自分に言い聞かせ言い聞かせ起きなかった。


朝、6時前に起きるとすぐにオムツを確かめた。
・・・・・パジャマまで濡れて、6回OKのパッドは尿を吸ってふくらんだ風船のようになっていた。『これで不快感がないはずがない。どんなに気持ち悪かっただろう・・・・・・』とガックリしてしまった。わるいことをした。気の毒だった。夜間の排泄に関する頑張らない介護なんて、動物問題でいえば、管理側の人間にとって安楽なだけの”安楽死”のようなもんだ。


だいたい私は別の部分で充分頑張らないでいるしィ、これ以上ガンバラナイ方策を画策しようなんて盗人猛々しいもいいとこだィ。ガンバロ。(笑)


余談ですが、最近夫は歩行がラクラクになってきましたよ。入浴も私一人の介助で湯船に入って出られるようになりましたし。なにごとマイペースマイペースで暮らすのが一番の”ガンバラナイ”につながるのかも。