夫の転院と「のんびるリポーター」をやめたこと

■はと時計
昨日、念願だった嚥下障害のリハビリのための転院をした。規定の時間までに行くために、夫を7時に迎えに行った。着替えをさせ、看護師さんたちにお礼を言って出かけた。
八千代病院に入院中、夫はとても落ち着いていて楽そうだった。先生はお優しく質問にいつも気持ちよく答えてくださり、その上イケメンで(♪)、私自身も安らいで本当に癒された。看護師さんもヘルパーさんも、さっぱりとした人柄の方ばかりで楽しかった。


お礼をしたかったのだけど、今は経済的になんの余裕もなく、それでもせめてもの気持ちを表したく、ホールの壁につけていただこうと、緑色のはと時計をお贈りした。このホールは、車椅子に乗れる高齢の患者さんが何人かくつろいでおられて、時々、時間を訊かれることがあった。私も時計があると便利でいいなと思っていた。

それで、はとがポッポと時刻を告げてくれる時計だったら楽しいな、と思って探したのだった。
病院の皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
患者の皆様、いつまでもお元気で長生きしてくださいね。
・・・の気持ちをこめて。


■思い出すのは楽しかったことばかり
のんびるのリポーターをやめた。夫に胃ろうがつき、今後自宅介護をするのには、これまで以上の細心の注意が必要になるし、充分気をつけなければならない。月に一回の会議出席、取材が二度ほど、というぐらいの活動でも責任がともなうとそれなりのエネルギーを集中するし、両方やっていくのは無理だと思ったからだ。
実際やめると決めてから、気持ちがとても楽になった。やっぱりやめてよかったのだ、と思った。


とはいっても、5月に入って、もう皆さんと会えないな、と思うと寂しさがこみあげてくる。私には本当に貴重な三年近くであった。引きこもりだった私にとって、この活動は、大変な大変な励みになった。くじけそうになると、編集長のOさんはじめ皆さんがくいとめてくださって、また這い上がれた。この繰り返しだった。


そして、今、一番思うことは、『思い出すのは楽しかったことばかり』である。そして感謝。
このことが、これからも私を支えるだろう。頑張ります。頑張らないで、といわなくていいですよ。私は頑張るのが大好きなのですから。頑張る力をいただいて、本当に感謝感謝です。


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実は昨日、夫の転院に想像以上に神経とエネルギーを費やして、夜間に帰宅して後、もおしんどくてしんどくてなにもかも嫌になるほど落ち込んでしまっていた。
ところが今朝、起きてみると、しんどさも落ち込みもずいぶん楽になって、「皆さんにほんとにお世話になったなぁ」という思いと明るさに満ちていた。これがほんとに嬉しかった。私はまだまだ頑張れるゾ、と。