小室哲哉さんとエイベックの社長 田口八重子さんの息子さんとキム・ヒョンヒさんの対面

やっとうとうと眠りに入ったのだが、風雨の音で目が覚めてしまった。その後、ノノの小屋の屋根に隙間が開いていたのを思い出し、小屋に雨が落ちているのではないかと気になりだした。起きて外に出てみたら、風は強かったが雨はそれほど降っていず、ノノは乾いた敷物の上で落ち着いていた。
よかった、よかったと家に入ったが、本格的に眠れなくなってしまった。夫の様子が気になったり、岡田なおこさんの新刊を読みかけているのだが、その本のことが気になったりする。


そしてふと、ニュースで見た、小室哲哉さんの借金6億何千万円だかを、小室さんの詐欺事件の被害者に返済したエイベックの社長のことを思い出した。この人は、小室さんの裁判の証人として出て、「どんなに能力のある音楽プロデューサーでも、実刑になればもう立ち直れない。小室さんの才能を生かしてほしい。エイベックが今あるのも、浜崎あゆみ倖田來未があるのも小室さんがいたからこそだ」という意味のこと、「お金がどんどん入ってくるようになって小室さんは傲慢になったこともあった・・・が」とも言われたという。そして、小室さんがピアノを弾き続けているのを見て、『彼は本当に音楽が好きなのだ』と思ったとも。

このニュースを聞いた時、この人は、苦しみ抜いた上、欠陥多い才能ある友を救おうとしている人なんだなぁと思いなんともいえない感動を覚えた。


田口八重子さんの息子さんとキム・ヒョンヒさんの対面もまた深く感動した。

この感動は、安定の場にいる人が善行や金品を投げ与えるようにするところに起こるものではなく、魂も身体も引きちぎられるような悲しみを味わった人の血を見たような、思わず身のすくむものであるけれど、人類は、人間や世界に対する信頼や希望を取り戻して生きていけるかもしれない、と思うほどであった。実際そうであろうと思う。

人類が驕り高ぶるがゆえに滅びると、いろいろな宗教や占いの世界で言われてきたし、これからも言われるのだろうが、そうなのだろうか。そうではなくて、少しづつ少しづつほんとに少しづつ、人類は真実を取り戻していってるのではないだろうか。