三軒茶屋・用賀2 渋谷駅に泣く

渋谷駅で田園都市線に乗り換えるのだが、この乗り換えにどのくらい歩かなくてはならなかったか! もお最悪。時間に余裕をもって出たので、焦ることはなかったが、歩いても歩いても乗り換え口に着かない。しかも長い階段をやっと上に上がったと思ったら、田園都市線に乗るには地下二階まで下りなくてはならないというではないか。


こうしてやっと乗った田園都市線、まちが見えない! 地下鉄だったのだ。懐かしい三軒茶屋のまちなみが見れると楽しみにしていたのに・・・。


なんとかかんとか用賀に着いたのだが、駅前にあるはずの行き先が、道が大きく回っているので結構歩く。車で行く取材にはかかとのない靴。電車で行く時はヒールの靴と決めていて、この日は駅前ということでヒールが高めの靴であった。疲れ方は半端じゃない。おまけに電車に乗った時から用賀に着くまで立ちっぱなしであった。会場についたらまず腰掛けたかった。


ところが! 取材する相手の方は、椅子を勧めて下さらず、立ちっぱなしで話そうとされたのである。「ここまで三時間立ちっぱなしで来ました」と言ってるのだが・・・。もおマジで気絶するかと思いました。ほんとに妙な汗がダラダラ流れクラクラしていた。
私のトホホホな様子に気づかれたらしい別の方が、話の途中で、「三時間もかかったのでしたらお疲れでしょう。椅子に座ってください」と椅子を持ってきてくださり、『やれやれ、生きて帰れる』と思いました。ホント。


でも、まじめな話、脱水状態に近い体調になってしまい、帰り、自分の心身がカサカサに乾いている感覚。誰に対してということではなく、腹が立ってきたくらいうんざりした。いったい私はこうまで自分を酷使して何のつもりか。自分を浪費する余裕は本当にないのに。自分を痛めつけて何を試しているのだ。・・・・・ウーム、こんなことを自分に吐き捨てるほど疲れましたね。私は基本的にチョー我が儘な横着者なのでちょっとヤバ気分に。


会った人たちは面白かったしいい人たちだったっす。主催者の方の取材が終わった後、傘やおもちゃの修理をしている人たちに、一人づつ、いろいろ話を聞いていった。若い人がいたので、「あなたは何の修理をするのですか」と訊いたら、「テレビ朝日です」とつっけどんに答えて、『このテレビカメラが目にはいらぬかーっ』といわんばかりに大きなカメラを突き出してきた。『しるかっ!』